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『白雪姫』首位デビューも苦戦…実写版『ダンボ』を下回る

全米ボックスオフィス考

首位デビューを飾った『白雪姫』
首位デビューを飾った『白雪姫』 - (C) 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 先週末(3月21日~3月23日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ディズニーの実写版『白雪姫』が興行収入4,220万6,415ドル(約63億円)で首位デビューを果たした。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル150円計算)

【画像】美しすぎる!ガル・ガドットが演じた女王

 オリジナル版からの変更点や主演のレイチェル・ゼグラーのオリジナル版に対する発言への不満、さらにはパレスチナ・イスラエル戦争においてレイチェルは親パレスチナ派、女王役のガル・ガドットは母国イスラエルを公然と支持していてそれぞれの派閥が敵対する事態になるなど、何かと物議を醸していた同作。

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 断トツでの首位デビューとはなったものの、大ヒットを連発してきたディズニー名作アニメーションの実写映画化作品としては低調な出足となった。参考までに過去作のオープニング興収は、実写版『シンデレラ』は6,787万7,361ドル(約102億円)、実写版『美女と野獣』は1億7,475万616ドル(約262億円)、実写版『アラジン』は9,150万929ドル(約137億円)、『リトル・マーメイド』は9,557万8,040ドル(約143億円)。実写版『白雪姫』は、2019年の実写版『ダンボ』のオープニング興収4,599万748ドル(約69億円)をも下回った。

 しかしVarietyによると、ディズニーは実写版『白雪姫』が、超実写版『ライオン・キング:ムファサ』(2024)のような巻き返しを図れると信じているとのこと。『ライオン・キング:ムファサ』は3,540万9,365ドル(約53億円)という低調な出足だったが驚異的な持続力を発揮し、これまでに興収2億5,387万3,680ドル(約381億円)、世界興収7億1,948万9,742ドル(約1,079億円)を上げるヒットとなっている。批評家受けは良くない『白雪姫』だが、シネマスコアの出口調査によると、観客のほぼ70%が女性であり、彼女たちからは「A-」という安定した評価を得られているとのこと。これは同作の今後を考える上で、プラスの要素といえそうだ。

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 この他の新作では、ロバート・デ・ニーロ主演のクライムドラマ『ジ・アルト・ナイツ(原題) / The Alto Knights』が、2,651館で公開されながら興収316万5,349ドル(約5億円)で6位デビューと派手に散った。『レインマン』のバリー・レヴィンソン監督作だ。(編集部・市川遥)

3月21日~3月23日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『白雪姫』
2(2)『ブラック・バッグ(原題) / Black Bag』
3(4)『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド
4(1)『Mr.ノボカイン
5(3)『ミッキー17
6(初)『ジ・アルト・ナイツ(原題) / The Alto Knights』
7(5)『ザ・デイ・ジ・アース・ブリュー・アップ:ア・ルーニー・テューンズ・ムービー(原題) / The Day the Earth Blew Up: A Looney Tunes Movie』
8(9)『ザ・モンキー(原題) / The Monkey』
9(8)『ドッグ・マン(原題) / Dog Man』
10(6)『ザ・ラスト・サパー(原題) / The Last Supper』

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