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シャマラン監督が「インディ・ジョーンズ」の脚本執筆をやめた理由

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映画『ハプニング』撮影中のM・ナイト・シャマラン監督
映画『ハプニング』撮影中のM・ナイト・シャマラン監督 - (C) 2008 TWENTIETH CENTURY FOX

 衝撃のエンディングで世界中の観客を惹(ひ)き付けてきたハリウッドの奇才、M・ナイト・シャマランが、新作映画『ハプニング』について語った。一つの悲鳴から始まる未知の恐怖。アメリカ北部で人々が謎の死を遂げていく中、生き残った人々は迫り来る脅威から逃亡を図っていく。

映画『ハプニング』ギャラリー

マーク・ウォールバーグをキャスティングしたことについて

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(M・ナイト・シャマラン)これは一般的に考えると予想外のキャスティングなのかな? 僕はそういう風に思ったことは一度もないけれど……。僕は俳優をキャスティングするにあたって、俳優の持つチャーミングさと純真さが必要不可欠なものだと考えているんだ。それはアクション・ヒーローと呼ばれていた人が、ほかのジャンルで新境地を開拓したときに生まれるもので、誰もができることではないと思っている。成功例としてはウィル・スミスや、僕の映画にも出演したブルース・ウィリスぐらいじゃないかな? どうしてそういった選択をするのかというと、僕はあえてアクション・スターとして彼らを見ていないからなんだ。僕はアクション・スターを起用するにもかかわらず、全然アクションをさせていないだろ? 僕は危機感や人間性を伝えられる俳優を選んでいるだけなんだ。それに彼らはそういったものを自然と身につけているからね。

‐人が何かに感染され、奇妙な行動を起こし、死に至るという一連のアイデアはどこから生まれたのでしょうか?

(M・ナイト・シャマラン)このアイデアには、特定のストーリーが背景にあるんだ。僕の同級生の中にすごく優秀な友人がいるんだけど、彼はいつも成績が1番で、僕が2番だった。その彼がプリンストン大学に通っていたときの話なんだけど、彼は偶然同じ学校に通う生徒が目の前でバイク事故を起こすのを目撃したんだ。彼はすぐに駆けつけて「大丈夫か?」と聞いたそうなんだけど、その生徒はすぐに起き上がって「大丈夫だ」と答えて帰ろうとしたらしい。だけど彼は不安になってその生徒を説得して、病院に連れて行こうとしたんだ。彼はバイクを押した生徒とともに病院に向かって歩き出した。そうしたら急にその生徒が「病院に行く前にこのバイクをアパートに置いてきた方がいいかな?」と聞いてきたらしい。彼は「いいや、その前に病院だよ」と答えてまた歩きだしたんだけど、1分後にその生徒がまた「病院に行く前にこのバイクをアパートに置いてきた方がいいかな?」と同じことを聞いてきたんだ。そしてしばらくしてまた……っていう具合にね。実はその生徒は交通事故の影響で脳内出血を起こしていて、その後学校を1年間休学したらしい。彼はその生徒の様子に、何かがおかしくなり始めていると感じ取って、恐ろしくなったと言っていたよ。

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‐今回、あなたは出演していますか?

(M・ナイト・シャマラン)残念ながら今回は出演していないんだ。ただ声の出演はしているけどね(笑)!

‐あなたがこれまで観た怖い映画ベスト3をあげるとしたら何でしょうか?

(M・ナイト・シャマラン)間違いなく1位は映画『エクソシスト』だね。その次は……。うーん、簡単な選択のはずなんだけどねぇ~。その次は映画『オーメン』かな? 最後は最近の作品だけど映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』。僕はこの映画の大ファンなんだ!

‐映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のプロジェクトに一時期かかわっていたそうですが、実際はどうだったのでしょう?

(M・ナイト・シャマラン)かかわっていたといえるだろうね。何せ、一番最初に脚本の執筆を頼まれたのが僕なんだから。ジョージ・ルーカススティーヴン・スピルバーグ監督に会えたまではよかったけれど、タイミングが悪かったね。僕を含め、3人とも世界中のあちこちで撮影していたし、もし執筆するとなったら、彼らの家やオフィスに何度も出向いて話し合わなければならなかった。あのとき僕は映画『アンブレイカブル』の製作を終えようとしていた時期で、次に撮った映画『サイン』のアイデアがすでに頭の中にあったから、確かに僕だけで脚本を書いて、彼らに渡すこともできたんだけど、それは彼らの望むやり方じゃなかった。それに最終的に決断したのは、家族とのかかわりを僕が優先したからなんだよ。残念ではあるよね。だって僕のオフィスに飾ってあるポスターで唯一僕の作品じゃないのは、映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』なんだから!

 クッキー片手にインタビューに答えてくれたシャマラン監督は、映画の話になると目をキラキラさせながら何でも夢中に語ってくれる映画好き。30代の映画監督とはいえ、彼の目の奥には永遠の映画少年の熱い思いがあるように感じた。(取材・文:細木信宏)

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