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日本の『ヘヴンズ ストーリー』が国際批評家連盟賞を受賞!4時間38分の上映時間でも高評価&人気

第61回ベルリン国際映画祭

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(左から)瀬々敬久監督と撮影の鍋島淳裕-第61回ベルリン国際映画祭の国際映画祭にて
(左から)瀬々敬久監督と撮影の鍋島淳裕-第61回ベルリン国際映画祭の国際映画祭にて - Photo:Yukari Yamagucji

 10日より開催されている第61回ベルリン国際映画祭の国際映画祭フォーラム部門にて日本の映画『ヘヴンズ ストーリー』が国際批評家連盟賞を受賞した。ベルリン国際映画祭での国際批評家連盟賞の受賞は、園子温監督の2009年『愛のむきだし』、行定勲監督、2010年『パレード』に続きこれで3年連続となった。

第61回ベルリン国際映画祭コンペ作

 瀬々敬久監督の『ヘヴンズ ストーリー』は、4時間38分という異例の上映時間にもかかわらず、ベルリン国際映画祭の上映での全3回がすべてソールドアウトとなる人気ぶりだった。現地入りしていた瀬々監督と撮影の鍋島淳裕は11日の上映で笑顔で舞台あいさつに立ち観客からの質疑に応答していた。

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 瀬々監督は、すでに東京に戻っていたが今回の受賞の知らせを受け、「小さな思いが結集して大きな力になって世界まで届くことが出来たと考えるだけで、大変うれしい。日本のこの10年間を事件を通して描き、日本人の僕たちがどう生きるべきかを考えながら作ったこの映画が、世界の場で上映され評価をいただいたことを感慨深い」とコメントを寄せた。

 『ヘヴンズ ストーリー』は、『感染列島』などの鬼才、瀬々敬久監督が、平凡な人々の日常に突然襲い掛かる殺人をテーマに描く復讐(ふくしゅう)と再生のドラマ。ある殺人事件をきっかけに絡み合い、つながり合っていく20人を超える登場人物たちの全9章からなる物語を丁寧につづる。出演者も、『笑う警官』の忍成修吾や『かずら』の長谷川朝晴、『必死剣 鳥刺し』の村上淳をはじめ、佐藤浩市、柄本明、吹越満ら豪華な顔ぶれがそろう。4時間を超える力作で、彼らが一丸となって見せる繊細かつ迫真の演技が光る。

 同作は第84回キネマ旬報ベストテン日本映画部門第3位、映画芸術ベストテン第1位、高崎映画祭4部門受賞(作品、主演男優、助演女優、新人女優)、第65回毎日映画コンクール脚本賞受賞と2010年度を代表する日本映画の1本として高く評価されてきた。各賞を受け1月29日より新宿・K’s cinemaで1週間限定公開された際にも、全日満席と大盛況だったが、この度のベルリンでの賞の獲得により、国際的な評価も得た今、ますます注目度が高まり、東京だけでなく、全国各地でのアンコール上映も決定している。

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