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ロンドンでレズビアン&ゲイ映画祭が開幕 オープニングは日系3世のアメリカ人監督作品が2連続上映

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グレッグ・アラキ監督
グレッグ・アラキ監督 - Photo:Yukari Yamaguchi

 3月31日、第25回ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭が開幕した。オープニングを飾ったのは日系3世のアメリカ人グレッグ・アラキ監督の新作映画『カブーン(原題)/Kaboom』。翌4月1日にはアラキ監督の2004年製作映画『ミステリアス・スキン(原題)/Mysterious Skin』も上映された。

 アラキ監督には、ゲイをメインにした作品が多い。アラキ監督自身、主に男性とつきあってきたが、女優のキャスリーン・ロバートソンとのロマンスも有名だ。オープニング作品『カブーン(原題)/Kaboom』は、これまでのアラキ監督作品に比べ、エンターティメント色が強くなっている。トーマス・デッカー演じる主人公のアート学生が、行く先々に次々と現れる魅力的な男女多数と関係を持ってしまうが、実はその人々は……というサスペンスとお色気の両方が楽しめるストーリーだ。

 『ミステリアス・スキン(原題)/Mysterious Skin』は第19回のクロージング作品。今回、本映画祭25周年記念として再上映された。野球部コーチから性的虐待を受けた少年2人が、それぞれ違った形で、その経験にさいなまれる少年期を送り、再会するまでの物語となっている。バッドマン新作出演も決定と、今、躍進中のジョゼフ・ゴードン=レヴィットが主演。心の奥に底知れない闇をかかえた男娼役で、現在の活躍を予想させるような光る演技を見せている。2日連続の登壇となったアラキ監督は、「この映画を前にも見たことがある人」と観客に質問。たくさんの人が挙手したのを見て、感激の面持ちであいさつした。

ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭は4月6日まで開催される。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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