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ケン・ローチの息子、ジム・ローチ監督デビュー作日本公開決定!児童強制労働を暴いた女性活動家の実話!

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実在の活動家マーガレット・ハンフリーズを演じたエミリー・ワトソン
実在の活動家マーガレット・ハンフリーズを演じたエミリー・ワトソン - (C) Sixteen Midlands (Oranges) Limited/See-Saw (Oranges) Pty Ltd/Screen Australia/Screen NSW/South Australian Film Corporation 2010

 映画『麦の穂をゆらす風』などを手掛けたイギリス映画界の名匠ケン・ローチの息子ジム・ローチが長編映画監督デビューを飾った『オレンジと太陽』が、4月より日本で公開されることが決まった。ジム・ローチ監督は本作のキャンペーンで来日することも決定している。

 『オレンジと太陽』は、近代イギリス最大のスキャンダルとされる「児童移民」の実情を明るみにした女性活動家マーガレット・ハンフリーズの実話を基にした作品。施設の子どもたちを強制的にオーストラリアなどに移住させ、過酷な環境で労働させるという実態の「児童移民」。マーガレットは、事実を隠ぺいしようとする組織の力にも負けずに、イギリスにいる子どもたちの親を探し出すために奔走する。

 そんなマーガレットを演じるのは、スティーヴン・スピルバーグ監督の新作『戦火の馬』への出演も話題のエミリー・ワトソン。既に本作で多数の映画賞主演女優賞にノミネートされている名優だ。共演には『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのデヴィッド・ウェンハム、『マトリックス』シリーズでエージェント・スミスを演じたヒューゴ・ウィーヴィングらが名を連ねている。

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 実に13万人もの子どもが海外に送られたといわれているが、マーガレットの活動によって、2009年と2010年にオーストラリア、イギリス両国の首相が事実を認め正式に謝罪。この謝罪が撮影中に行われたこともあって、公開前から注目を集めていた本作。オーストラリアでは大ヒットを記録した。

 サスペンスフルな要素に感動がプラスされた実話がベースのドラマを描く『オレンジと太陽』。来日キャンペーンを嫌う父ケン・ローチとは対照的に、ジム・ローチ監督は本作で初来日を果たす。(編集部・小松芙未)

映画『オレンジと太陽』は4月14日より岩波ホールほか全国順次公開

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