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女教師のかかえる欲望と悪徳、言葉の暴力で暴かれる人の素顔……「トラウマ映画館」掲載作品が初DVD化!

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どれもが初DVD化!トラウマにならないよう注意!?-『マドモアゼル』ジャケット
どれもが初DVD化!トラウマにならないよう注意!?-『マドモアゼル』ジャケット

 ある女教師の心にひそむ欲望と悪徳を描くサスペンス、ビートルズ映画の監督が核戦争後の世界を描くコメディー、深夜の地下鉄で理不尽な暴力に遭遇した人々に迫る心理パニック……映画評論家・町山智浩が、心に大きなトラウマを残したと選出した映画が初DVD化となる。

 DVD化されるのは、いずれも1960年代の映画で『マドモアゼル』『リチャード・レスターの不思議な世界』『ある戦慄』の3本。映画評論家・町山智浩氏の書籍「トラウマ映画館」で紹介されている作品だ。本書では、町山氏が主に10代のころ出会った、「忘れたいのに忘れられない」心に深いつめ跡を残した映画が紹介されている。

 『マドモアゼル』は、フランスの詩人ジャン・ジュネが、売春婦だった母に生後7か月で捨てられ、木こり夫婦の養子となった体験を基に脚本を手掛けた作品。町山氏は「土砂降りの中、たくましい労働者にひざまずく女教師の欲望! 鬼才ジャン・ジュネの少年時代の痛みが胸に突き刺さる!」と本作についてコメント。片田舎の街を舞台に、イタリアからやってきた屈強な木こりの肉体にひかれ、欲望をさらけ出す女教師を描く。

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 『リチャード・レスターの不思議な世界』はビートルズ映画アクション・サスペンスと幅広いジャンルを手掛けたリチャード・レスター監督のブラックコメディー。そして『ある戦慄』は『パニック・イン・スタジアム』のラリー・ピアース監督が手掛けた密室劇。ニューヨークの地下鉄を舞台に、理不尽な暴力にさらされた乗客たちが、恐怖と鬱屈(うっくつ)からネガティブな素顔をさらけ出していく。町山氏も「地下鉄ハイジャッカーが刃物ではなく、言葉で乗客の偽善や虚飾や仮面を剥ぎ取る!『スピード』の100倍恐ろしい!」と絶賛している。

 これらの商品は、20世紀フォックスがユーザーから要望のある作品をソフト化する「リクエスト・ライブラリー」として発売される。本の影響によりリクエストが殺到したことで、3作品が第5弾のラインナップに加わることになったという。観たいと思いながら、これまでそれがかなわなかった読者には、またとない機会となりそうだ。(編集部・入倉功一)

『マドモアゼル』『リチャード・レスターの不思議な世界』『ある戦慄』は20世紀フォックス ホーム エンターテイメントより5月11日発売 各3,990円(税込み)

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