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『ハンガー・ゲーム』がついに首位陥落!新作『シンク・ライク・ア・マン』が全米ナンバーワンに!

全米ボックスオフィス考

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こちらは映画『シンク・ライク・ア・マン(原題) / Think Like A Man』出演のケヴィン・ハート。
こちらは映画『シンク・ライク・ア・マン(原題) / Think Like A Man』出演のケヴィン・ハート。 - Timothy Hiatt / Getty Images

 コメディードラマ映画『シンク・ライク・ア・マン(原題) / Think Like A Man』が、4週連続トップだった映画『ハンガー・ゲーム』をついに破り全米第1位の新作映画となった。 2,015館で封切られた同作品は週末収益3,364万ドル(約26億9,120万円)をたたき出した上に、歴代の4月デビュー週末興行収入ランキングでもトップ10にランクインするなど大健闘。(1ドル80円計算)

こちらは今週第2位の映画『一枚のめぐり逢い』場面写真

 この作品は人気の書籍を基にした映画であるということから、すでに万人に向けてPRが行き届いた形となっており、それがかなりの強みとなった。著者は人気コメディアンのスティーヴ・ハーヴェイで男性問題に悩む女性たちに向けて、男の心理を面白おかしくわかりやすく解説した本である。ボーイフレンドや夫のいる女性たちなら誰もが「なるほど~!」と納得し、つい笑ってしまうようなアドバイスが満載。これが映画のヒットにもつながったわけなのだ。

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 第2位は、こちらも小説が原作の映画『一枚のめぐり逢い』で2,252万ドル(約18億160万円)の収益。この映画の原作を書いたのは、ライアン・ゴズリング主演の恋愛映画『きみに読む物語』の著者として世界中を泣かせて映画ファンの間でも有名になったニコラス・スパークス。その後も書けば売れて映画化すれば大ヒットと、ハリウッドで引っ張りダコの作家である。映画ではザック・エフロン演じるロマンチックな海兵隊員が若年層の女性ファンをトリコにしており、観客調査でも76パーセントが女性客、52パーセントが25歳以下という結果が出ている。

 第3位は、5週目にしてついに王座を明け渡した『ハンガー・ゲーム』で1,467万ドル(約11億7,360万円)。ちなみにSF作品かつ原作がベースとなっている作品の歴代ランキングで、トップに君臨する映画『ジュラシック・パーク』に次いで第2位だが、本作がキングに君臨するのも時間の問題と予想されている。第4位は、1,067万ドル(約8億5,360万円)を売り上げたディズニー・ネイチャーシリーズの映画『チンパンジー(原題) / Chimpanzee』で、自然を扱ったドキュメンタリー中で、映画『アース』『オーシャンズ』を抜いて過去最高のデビュー週末収益となった。そしてトップ5最後は、映画『ザ・スリー・ストゥージズ(原題) / The Three Stooges』の976万ドル(約7億8,080万円)。

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 今週末公開予定のめぼしい大型封切り作品はアニメーション映画『ザ・パイレーツ! バンド・オブ・ミスフィッツ(原題) / The Pirates! Band of Misfits』、そしてコメディー映画『ザ・ファイブ・イヤー・エンゲージメント(原題) / The Five-Year Engagement』。前者は『ウォレスとグルミット』シリーズで有名なイギリスのアードマン・アニメーションズが中心となった作品だが、アードマンお得意のかわいい動物が主人公ではないアニメなので、果たしてどこまで観客が食いついてくるかが問題。

 後者は日本ではいまだに無名に近いジェイソン・シーゲル主演のコメディー映画だ。彼は俳優である前にハリウッドでは知る人ぞ知る売れっ子コメディー・ライターで、テレビトークショーの前フリ部分のお笑いネタは彼によるものが数知れずという経歴の持ち主。どうもルックス的にパッとしないので(失礼!)、「どうしてこの人、こんなに映画に出てるの!?」と思う方々も多いようだが、ジェイソンと彼を取り巻く製作チームのコメディー・センスは強力。ハリウッドといえどもルックスだけが資本ではないのだ。(文・ロス取材: 明美・トスト/Akemi Tosto)

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