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シアターN渋谷が今年12月に閉館へ…渋谷から続々とミニシアターがなくなる

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閉館の決定したシアターN渋谷
閉館の決定したシアターN渋谷

 ミニシアター・シアターN渋谷が今年12月2日をもって閉館することが明らかになった。運営元の日本出版販売株式会社(略称:日販)が20日、発表した。

 2005年12月3日のオープンからちょうど7年。日販は、「7年の間に、渋谷のミニシアターを取り巻く環境の激変と映画業界に押し寄せたデジタル化の波に対応することを余儀なくされております。『シアターN渋谷』におきましても、それらの大きな変化に対応すべくデジタル化への設備投資等を検討し、前向きに事業継続への道を模索してまいりましたが、ここ数年の市況の厳しさとも相俟って、中期的な展望を見出すことは難しく、残念ながら事業撤退の決定に至りました」と閉館の経緯を説明している。

 クロージング作品は、ジェシカ・ビール主演の映画『トールマン』のほか、『ヘッドハント』、そしてロバート・アルドリッチ監督の『カリフォルニア・ドールズ ニュープリント版』『合衆国最後の日』。同館では、オープニング作品となった『七人のマッハ!!!!!!!』『ブレイキング・ニュース』、以来、洋画・邦画を問わず、さまざまなジャンル映画を上映しており、そのラインナップは映画ファンから常に注目されていた。今後も『宇宙人王(ワン)さんとの遭遇』『インブレッド』といった作品の公開が控えている。

 そのほかにも映画関連本をロビーに展示するなど、独自の取り組みを行なっていた同館の閉館を惜しむ声は多いはず。渋谷エリアでは、シネセゾン渋谷、渋谷シアターTSUTAYA、シネマ・アンジェリカが閉館。シネマライズも縮小するなど、ミニシアターファンには悲しいニュースが続いている。(編集部・福田麗)

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