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「ゴーイング マイ ホーム」がロッテルダム国際映画祭で好評!全話一挙上映!

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是枝裕和監督がメガホンを取ったドラマ「ゴーイング マイ ホーム」より
是枝裕和監督がメガホンを取ったドラマ「ゴーイング マイ ホーム」より

 是枝裕和監督が初めて手掛けた連続ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」が、この程オランダで開催された第42回ロッテルダム国際映画祭で、全話一挙上映された。

 映画監督が手掛けたテレビドラマといえば、古くはデヴィッド・リンチ監督の「ツイン・ピークス」がある。また、2011年にはトッド・ヘインズ監督、ケイト・ウィンスレット主演「ミルドレット・ピアース 幸せの代償」が米エミー賞で主演女優賞を獲得するなど高い評価を得て、ベネチア国際映画祭でも上映された。

 同様に、テレビやウェブといったスクリーン以外の場にも活動の幅を広げる映画監督たちが増えたことから、ロッテルダム国際映画祭では今年、チェンジング・チャンネルズと題した特集上映を実施。日本からは「ゴーイング マイ ホーム」に加え、黒沢清監督のドラマ「贖罪」も上映された。

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 「ゴーイング マイ ホーム」の全話上映は期間中2回行われ、2日は約30人が参加。1話から5話(225分)と6話から11話(270分)と二部に分け(間に30分の休憩有り)、実に計8時間15分の長丁場となるが、多希子(YOU)と良多(阿部寛)姉弟の丁々発止のやり取りや、娘・萌江(蒔田彩珠)の大人顔負けの発言などに度々笑いが起こるなど、皆、スクリーンに釘付けとなっている様子が見て取れた。

 15時30分にスタートした上映が終了したのは夜中0時15分。すっかり日付が変わっていたが、ロッテルダム在住の老夫婦は「コレエダのファンで、『誰も知らない』も『歩いても 歩いても』も観ているよ。いやぁ、とても良い家族の話だね。評価するなら5つ星だ」と満足気に劇場を後にした。

 プログラマーのインゲ・デ・レーウは「時間がない中での字幕作業も全話上映もチャレンジングな作業でした。でも観客にぜひ全話を観て、『ゴーイング マイ ホーム』の世界に浸って欲しかった。このドラマは実に映画的でコレエダの作家性を感じる、愛すべき作品です」と賛辞を贈った。

 現在、国際ドラマフェスティバルin TOKYOが創設され見本市や東京ドラマアウォードが開催されるなどドラマの海外流通に力が入れられているが、「ゴーイング マイ ホーム」や「贖罪」の映画祭上映というテレビ業界の枠組みを超えた展開は、今後の大きな刺激となりそうだ。(取材・文:中山治美)

ドラマ「ゴーイング マイ ホーム DVD-BOX」(税込み:2万3,940円)、「ゴーイング マイ ホーム Blu-ray BOX」(税込み:2万9,610円)はポニーキャニオンより3月6日発売

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