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臼田あさ美、感情が今にも爆発しそうだった…新境地を語る

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臼田あさ美
臼田あさ美

 13日、ベルリン国際映画祭にも出品された映画『桜並木の満開の下に』の初日舞台あいさつが行われ、主演の臼田あさ美が難役だったという本作の役づくりについて語った。この日はほかに、共演の高橋洋松本まりか三浦力小澤雄志林田麻里石垣光代柳憂怜諏訪太朗、そして舩橋淳監督も登壇した。

映画『桜並木の満開の下に』写真ギャラリー

 本作は、震災後の原発事故で避難生活を強いられた人々を描いた映画『フタバから遠く離れて』の舩橋淳監督が、再び震災をテーマにつづる感動作。震災後の茨城県日立市を舞台に、突然の事故で最愛の夫を失い、その悲しみを乗り越えるヒロインの姿を、美しい桜並木を背景に描いている。

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 主人公・栞を演じた臼田は「とにかく精いっぱいやりました」と充実の表情。撮影中は、舩橋監督からずっと「感情を抑えて演じるように」と言われ続けたという臼田は「演じていくうちにだんだん感情的になってしまい、爆発しそうになったとき、それをこらえた芝居をするのはつらかった」と役づくりについて語った。

 劇中では、被害者でありながら加害者と関わりを持っていくという難役を見事に演じ切り、新境地を開いた臼田。見どころについては「いろんな悲しいニュースが起きていますが、ある日突然、自分も被害者や加害者になるかもしれない。この映画を通じてたくさん考えさせられました。みなさんもそれぞれの受け入れ方で観てください」と伝えた。

 一方、舩橋監督は「時間と共に人の心が変化する部分を見つめるというのが、この映画。そんな部分が面白い。ずっと心理劇をやってみたかった」と本作へ自信をのぞかせていた。本作は今年2月、第63回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品。舩橋監督はこれにより、監督第2作の『ビッグ・リバー』(06)から4作連続でベルリン国際映画祭出品という快挙を達成している。(福住佐知子)

映画『桜並木の満開の下に』はテアトル新宿ほかにて全国順次公開中

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