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テレビ番組終了から映画化まで10年!アラン・パートリッジの映画化作品とは?

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スティーヴ・クーガン
スティーヴ・クーガン

 第51回ニューヨーク映画祭(N.Y.F.F'51)で、BBCラジオ番組「On the Hour」から生まれたキャラクター、アラン・パートリッジの映画化作品『アラン・パートリッジ:アルファ・パパ(原題) / Alan Partrige : Alpha Papa』について、スティーヴ・クーガンが語った。

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 同作は、英国のノリッチのローカルラジオ、「ノース・ノーフォーク・デジタル」のDJアラン・パートリッジ(スティーヴ・クーガン)は、会社がコングロマリット企業に買収された際に人員削減を迫られ、同じDJ仲間のパット(コルム・ミーニイ)を裏切って生き残ったが、そのパットが解雇された恨みからラジオ番組のスタッフを人質に会社に立てこもり、警察と交渉していくというもの。監督は、映画『ボブ・マーリィ/TIME WILL TELL』のデクラン・ローニーが務めた。

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 アラン・パートリッジは、ラジオからテレビシリーズ「アイム・アラン・パートリッジ」に派生したが、テレビ番組終了から映画化まで10年たったのは「もちろん、あれから他にも仕事をしてきたが、しばらくたってアラン・パートリッジが懐かしくなった。ある意味、イライラさせられる親戚みたいなもので、休日にたまに会うのは良いが、一緒に暮らしたいとは思わない関係だ。ただ英国ではあの番組は成功したから、映画化するプレッシャーがすごかった。そのため、的確な映画化をするまで時間が掛かった」と明かした。

 テレビシリーズと比べて、アラン・パートリッジが成長しているところは「テレビ番組から映画化するにあたり、意図的にアランの性格をより繊細にさせたんだ。観客にも共感が持てるようにして、単に観客に笑われるお馬鹿なキャラクターから脱却させた。だから、誰からも受け入れられるキャラクターになったよ」と答えたように、テレビとは少し違ったアラン・パートリッジになったようだ。

 もし今作が世界的な成功を収め、続編を製作することになったら、との問いに「それはあり得ない。アラン・パートリッジは、英国的なキャラだと思っているし、僕自身もアメリカ風にはしていない。だから、海外でカルト的人気を受けても、ジャド・アパトー監督作とは違う。それに、米国人は最終的には成功するキャラが好きだが、英国人はむしろ失敗するキャラが好きで、そんな英国のキャラは世界的には受け入れられないよ」と謙虚に答えた。

 映画は、冗舌なアラン・パートリッジのジョークが全編にさえわたり、これまでのファンも期待できる作品に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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