三谷幸喜監督が明かす『清須会議』、ハリウッドリメイクするならこのキャスト!
11月9日より全国430スクリーンで封切られ、12月8日までに観客動員204万人、興行収入24.5億円を記録している映画『清須会議』の三谷幸喜監督が同作のヒットを受け、喜びを語った。
開口一番「初日の様子を聞いたときはとにかくほっとしました」と話した三谷監督は、「これまで僕の作品を観たことがなかったご高齢の方も時代劇ということで観に来てくれているんです。子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の方々に観ていただいていることが何よりもうれしいですね」とニッコリ。
本作は、織田信長が本能寺で討たれた後の跡目を決める会議の様子を描いた作品。「この映画自体地味なんですけど」と笑う三谷監督だが「最初に小説を書いたときに『本能寺において織田信長死す』みたいなありきたりな表現は死んでも書きたくなかった」と振り返る。秀吉が天下を取った話ではなく、「誰も注目してこなかった時代の出来事」を魅力的に描くのは三谷監督ならではの才能だ。
「これまでいろんな人が作ってきたものを、全く新しい角度で撮ってみたい」という三谷監督は、ハリウッドで製作された最新作『47RONIN』の基になった「忠臣蔵」にも興味を持っているのだそう。「忠臣蔵っていろんな切り口があると思うんです。あの日あの時、松の廊下で切り付けた浅野内匠頭を止めた彼のお話。あと吉良邸のお隣に住んでいた人たちのこととかも気になりますね。お隣さんが討ち入りされてすごいことになっているわけですからね。きっとかなり迷惑だったでしょうね。あと……」としゃべり続ける三谷監督のアイデアは尽きることがない。
「ハリウッドでリメイクしてもらえるなら柴田勝家はジョージ・クルーニー、丹羽長秀はケヴィン・スペイシー、滝川一益はぜひジャック・ブラックにやってほしいですね!」と少年のように目を輝かせながら話す三谷監督からは映画への愛がひしひしと伝わってきた。今後も時代劇映画を作っていきたいと野望を燃やす三谷監督の活躍に早くも期待は高まる。(数字は興行通信社、文化通信社、配給元など調べ)(編集部・森田真帆)