動画視聴の主流は今?競合する動画配信サービスを検証
国内最大規模のU-NEXTや海外ドラマの独占配信を行っているHuluなど、パソコンやタブレットPCなどで、場所を選ばず気軽に映画やドラマを楽しめるオンライン動画配信サービスが、動画視聴の主流の一つになりつつある。DVDなどをレンタルするための手間が省けて、ついつい延滞してしまった際の追加料金なども掛からないのも、その大きな魅力の一つだ。
近年どんどん増えてきている動画配信サービスの特徴はさまざま。例えば、料金設定に、作品ごとに支払うPPVタイプ、月ごとの定額タイプがある。PPVタイプの例としては、アップルが提供するiTunes、定額タイプの例としては、Huluが挙げられる。
ギャガが運営する動画配信サービス青山シアターには、自社配給作品をいち早く観ることができるというメリットがある。また、U-NEXTは、国内ドラマやアニメに強く、Gyao!ストアは、ドラマやアニメのほか、音楽系の動画やアイドル動画など、バラエティーに富んだラインナップをそろえるなど、それぞれに強みを持っている。
定額タイプで、「24 TWENTY FOUR」や「プリズン・ブレイク」といった作品をイッキ見することができるという強みを持つHuluは、まだ日本ではあまり知られていない米英のトレンドを紹介してくれるサービスにもなっている。英国アカデミー賞最優秀テレビドラマ賞を2010年に受賞した「Misfits/ミスフィッツ - 俺たちエスパー!」を5月より、イギリスの国民的SFドラマ「ドクター・フー」の最新シーズンを11月より独占配信。また、「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」といったアメリカのリアリティー番組も多数配信するなど、米英に人気のコンテンツを豊富に配信している。
視聴者のライフスタイルやTV、PC、スマホ、ゲーム機などデバイス環境が変化する中で、さらなる動画配信サービスの向上と台頭に期待したいところだ。(降矢聡)