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こんなディカプリオ見たことない!振り切った演技で悲願の初オスカーに王手!

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今度こそ、悲願のオスカー受賞となるか?
今度こそ、悲願のオスカー受賞となるか? - (C) 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で実在の成金企業家を演じたレオナルド・ディカプリオが、いまだかつてない振り切った演技で主人公の破天荒な生きざまを体現し、第86回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされた。

Fワード連発のレオの振り切った演技に圧倒される映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』フォトギャラリー

 マーティン・スコセッシ監督とディカプリオの5度目のタッグとなる本作は、米Variety誌によると劇中で登場人物たちが500回以上もの放送禁止用語のFワード「fuck」を発し、メインストリームの映画史上最多数を記録した問題作。ディカプリオの役どころは、20代で証券会社を設立するやいなや、年収49億円まで上り詰めた伝説の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートだ。

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 巧妙なマシンガントークで金持ちだけを相手に株を売りさばき、稼いだ巨万の富をひたすら己の欲望に注ぎ込むジョーダンは、営業中のオフィスに高級コールガールを呼んで狂乱の宴を繰り広げ、デスクでコカインを摂取する強烈なキャラクター。自宅の大豪邸で美人妻と赤ちゃん言葉でじゃれ合ったかと思えば、夫婦ゲンカで激高してクレイジーに騒ぎ立てるなど、とにかく気分の浮き沈みの激しいぶっ飛んだシーンの連続なのだが、それを喜々として演じるディカプリオのハイテンションな表情といったら……!

 また、ジョーダンのビジネスパートナーにふんしたジョナ・ヒルとの、現場での即興が多かったというブラックユーモアたっぷりな掛け合いや、ドラッグの過剰摂取でベロンベロンになってしまうシーンは、コメディーのように笑える。社員の士気をかき立てるカリスマ的な名スピーチはまるで大統領演説のように真に迫り、ディカプリオが演技の天才であることを納得させられる。そんな彼の渾身(こんしん)の演技はアカデミー賞関係者をも魅了し、3度目の主演男優賞ノミネートを果たしたことは当然だろう。

 本作をもってしばしの休業に入ると宣言したディカプリオは、悲願の初オスカーを手にすることができるのか? 2004年のスコセッシ監督とのタッグ作『アビエイター』では、ノミネートされたものの惜しくも受賞を逃しただけに、注目の的となりそうだ。(斉藤由紀子)

映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は1月31日より全国公開

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