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ヴァネッサ・アン・ハジェンズを直撃、ホームレスのティーンの母親役に挑戦!

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役づくりのために実際にシェルターで暮らしたというヴァネッサ・アン・ハジェンズ
役づくりのために実際にシェルターで暮らしたというヴァネッサ・アン・ハジェンズ

 テレビ映画「ハイスクール・ミュージカル」で名をはせたヴァネッサ・アン・ハジェンズが、新作『ギミー・シェルター(原題) / Gimme Shelter』について語った。

ヴァネッサ・アン・ハジェンズ出演映画『フローズン・グラウンド』写真ギャラリー

 同作は、妊娠中のティーンエイジャー、アップル(ヴァネッサ)は母親(ロザリオ・ドーソン)の虐待に耐えかね、一度も会ったことのないウォール・ストリートで働く父親トム(ブレンダン・フレイザー)を訪ねるが、トムの妻に嫌がられたことで、子連れの母親たちが住むシェルターで暮らしながら、自己改革を始めていくという内容。監督は映画『アライバル ファイナル・コンタクト』のロン・クラウスがメガホンを取った。

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 脚本を読んだヴァネッサは「ハリウッドでは、ティーンの妊娠やホームレスを題材に扱った作品はまれだけど、この脚本は、そんな題材を全く恐れず扱っているように思えた。それに、主人公を演じるうえでかなりの準備が必要で、主人公がこれほど変化していくのも珍しかったわ」と真っ先に飛びついたそうだ。

 この役を演じるために実際にシェルターで暮らしたそうだが、「そこに居たティーンの母親たちは、わたしの知る限り最も強い女性に感じられた。わたしが訪れたシェルターの指導員キャシーは、宗教の信仰心が厚く、キリスト画や人が祈っている写真を壁に張っていて、わたしが育った環境とは全く違った世界だった。シェルター内は、携帯電話の使用も禁止なほど厳しいものだった」と体験を語り、さらに「ティーンの母親たちは実際に映画にも出演し、自然に演じてくれていたわ。彼女たちが成長していく過程に、少しでも関われたことを誇りに思っている」と答えた。ヴァネッサはティーンエイジャーの母親たちに質問しながら演じたそうだ。

 役柄のための身体的な変化について「最初にアップル役を演じるうえで、身体的にも核心をつくべきだと思ったの。妊娠中のホームレスのティーンが、母親になっていく過程で、身体的な準備も必要だったから。この映画のために髪を短くしたときは、何か解放された気がしたわ。それに、役柄のために体重を増やしたことも楽しかった。実は撮影前にフランスのカンヌにずっと滞在していて、ワインとチーズで体重を今作のために増やしたわ」と明かした。

 映画は、負のスパイラルから抜け出せなかったティーンの母親が、環境の変化によって生まれ変わる過程が克明に描かれている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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