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鬼才・井口昇、完成は3日前!山田悠介原作の最新作をゆうばりで最速上映!

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津田寛治、井口昇監督、山田裕貴
津田寛治、井口昇監督、山田裕貴

 映画『電人ザボーガー』『ヌイグルマーZ』などの井口昇監督が28日、北海道夕張市で開幕中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014」で行われた、山田悠介の同名小説の映画化『ライヴ』の世界最速上映に出席した。会場には井口監督をはじめ、俳優の山田裕貴津田寛治、特殊造形の西村喜廣福田裕彦らが劇中のユニフォーム姿で登場した。

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 この日の会場には、およそ300人の熱心なファンが集合。本編は「3日前に完成したばかり」だといい、関係者でさえほとんど観ていないという状況の中「ちょっぴり不安です」と語る井口監督であったが、上映後に観客から拍手を受けて、ホッとした様子。

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 人気作家の山田悠介と鬼才・井口昇という異色の組み合わせが話題の本作。撮影について井口監督は「山田さんの原作はすばらしいのですが、非常にスケールが大きくて。(製作費が)20億円あってもおさまらない作品だった。そこで原作とは違う形で構成を行いました」と述懐する。

 そのため映画版では、「家族を拉致された主人公たちが、犯人にたどり着くためのヒントが原作本の中に隠されている」と大胆に物語が脚色されており、原作本がストーリーの「攻略本」として登場。井口監督は「最初に言っておきますが、原作とは全く違う物語です。こんな原作物の作品は観たことないと思います。映画の中に原作本がたくさん出てくるんですから」と笑ってみせながら、自信をのぞかせた。

 また製作・配給のKADOKAWAが展開する“角川文庫創刊65周年記念映画”の一環で製作された作品でもあり、井口監督が「『人間の証明』とか、いろいろなイメージの音楽が楽しめます」と語るとおり、音楽をはじめとして、往年の角川映画にオマージュを捧げているのも特徴。さらに「角川の会長からギャグをいっさいやるなと言われた」といい「形式上はミステリーになっているのですが、劇中にはいろんな仕掛けがあって、ホロリとしたり、吐きそうにもなる。結果的にとても笑える映画になりました」と自信を見せる井口監督だった。(取材・文:壬生智裕)

映画『ライヴ』は5月10日からヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開

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