『バグダッド・カフェ』主演女優が初来日!公開当時と変わらぬ笑顔で観客を魅了!
1989年に日本公開された映画『バグダッド・カフェ』で人気を博したドイツ人女優マリアンネ・ゼーゲブレヒトが25日、ドイツ文化会館で行われた映画『バチカンで逢いましょう』特別試写会に来場し、以前と変わらぬチャーミングな笑顔で会場を魅了した。
今回が初来日となったマリアンネ。観客の前に立った彼女はマイクで胸をドンドンとたたきながら「とてもドキドキしていますが、皆さんの前でごあいさつできるのをうれしく思います」と感謝の言葉を述べた。
ローマ法王への謁見(えっけん)を実現させるために一人でローマを訪れた老女の旅路を描いた本作は、彼女にとって9年ぶりの劇場映画出演作となる。「わたしは『バグダッド・カフェ』や『ローズ家の戦争』なんかで世界的な成功をおさめることができたけど、その代わりに休みをとることが必要だったの。落ち着いた時間を持ちたいと思ってね」と切り出すと、「その間は、ハーブを育てたり、臨床技師として働いていた経験から本を書いたりして暮らしていたの」と振り返る。
その間も、女優として1年に1本程度のペースでテレビ映画には出ていたというが、「そんなときにこの映画の脚本を読んで、心奪われた。この映画に出させてもらえて幸せ。これをきっかけにまた劇場映画に出る仕事が始まりました。次回作は児童書の映画なんだけど、ドイツでもヒットしているので、ぜひとも観ていただきたいわね」と観客に呼び掛ける。
「わたしが演じた全ての映画で非常に重要な要素は、女性が自分の人生を変える勇気を持っているということ」というマリアンネは「『バグダッド・カフェ』もそうだった。あの映画は世界中から愛してもらえて、全てがポジティブな方向に変化したの。自分の変化を受け入れて、人との出会いを大事にしていけば、必ず良いことが起こると思っている」と笑顔でコメント。さらに「30年以上の役者人生で、わたしがどういう仕事をしてきたのかは自分でもわかっているし、それに対する皆さんの答え、反応について、鳥肌が立つくらいに興奮しているの」と言いながら腕をさすってみせるなど、時がたっても変わらないチャーミングな魅力で観客を魅了した。(取材・文:壬生智裕)
映画『バチカンで逢いましょう』は4月26日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開