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『キング・コング』オリジナル版でクライマックス・シーンを演じた代役女優 103歳で死去

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 1933年の映画『キング・コング』のクライマックス・シーンでフェイ・レイの代役を務めたポーリーン・ワグナーさんが亡くなった。103歳だった。

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 同映画のクライマックス・シーンは、キング・コングがエンパイア・ステート・ビルディングに登り、周囲を軍の飛行機が飛び交うというもの。当初は主役のフェイを使って撮影されたが、一部撮り直しが必要と判断されたという。しかし、フェイがすでに次の映画の撮影で渡英していたため、ポーリーンさんが代役を務めたそうだ。

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 ポーリーンさんには衣装とカツラが渡され、撮影はわずか4時間で終わったとのこと。彼女自身、何の撮影かも知らず、10年ほど後に映画を観て、『キング・コング』だったことを知ったらしい。

 当時の俳優は長時間の撮影を強いられ、仕事環境が悪かったため、なんとかしようとジェームズ・キャグニーが立ちあがり、ポーリーンさんは彼に次いで嘆願書に署名をした2人目の俳優だったとのこと。この署名が1933年の映画俳優組合の結成につながったという。署名をしたジェームズとポーリーンさんはこれを理由に一度映画会社をクビにされたそうだ。

 ポーリーンさんは、映画『スター悩殺』『可愛いマーカちゃん』『オペラハット』などにも出演していた。(澤田理沙)

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