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クリステン・スチュワートがフランスの俊英オリヴィエ・アサイヤス監督と組んだ新作とは?

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左からクリステン・スチュワート、ジュリエット・ビノシュ、オリヴィエ・アサイヤス監督
左からクリステン・スチュワート、ジュリエット・ビノシュ、オリヴィエ・アサイヤス監督

 ニューヨーク映画祭(N.Y.F.F 52)でフランスのオリヴィエ・アサイヤス監督が、新作『クラウズ・オブ・シルス・マリア(原題) / Clouds of Sils Maria』について、ジュリエット・ビノシュクリステン・スチュワートと共に語った。

 本作は、自身が18歳のときに主演したデビュー舞台の再演が20年ぶりに決定するも、ヒロインに殺される役を依頼された国際的女優マリア(ジュリエット)は、ヒロイン役のハリウッドの新進女優ジョー・アン(クロエ・グレース・モレッツ)に困惑するが、若い助手バレンタイン(クリステン)のサポートを受けて舞台に参加するというドラマ。映画『カルロス』のオリヴィエ・アサイヤスがメガホンを取った。

 ジュリエットと過去にタッグを組んだ経験のあるアサイヤス監督は「彼女とは、僕がアンドレ・テシネ監督と共同執筆した映画『ランデヴー』でタッグを組んでいて、僕もジュリエットもテシネ監督のおかげで今がある。それに今作の(ストーリーの)ルーツは、ある意味あの映画から始まっている。彼女とは『夏時間の庭』でも組んだが、あれはアンサンブルキャスト作品だった。より親密な関係で彼女と仕事をしたいと思ったのが今作だ」とようやく思いがかなったそうだ。

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 役柄との共通点についてクリステンは「実は、わたしが最初にオファーされたのはクロエ演じるジョー役だった。ジョー役は、わたし自身の女優としての環境にも似ていて把握しやすかったけれど、あくまでマリアの観点から見たキャラだったため、役柄として(演技の幅が)限られていて、興味がなかった。ところがバレンタインは、映画内でマリアとの女同士の特別な関係が描かれていて、これまで演じたことのない役柄だったの」と自ら別の役を演じたいと告げたようだ。

 ジュリエットはクリステンとの共演について「クリステンは朝、脚本を2度読んでキャラに入り込んだけれど、わたしはこの役の準備過程に1か月掛け、(演技)コーチさえ付けたほど(笑)。わたしたちは役柄への準備が違っていて、クリステンは本当に覚えが良くて生まれつきの天才肌ね。アサイヤス監督の演出はかなり自由ではあるけれど、わたしはかなりハードに準備したの」と明かした。

 映画は、女優業の世界観を真摯(しんし)に捉え、いかに自ら追い込みながら新たなものを作っていくか克明に描かれた作品。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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