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「軍師官兵衛」最終回の放送延期

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岡田准一から「博多織の帯」を贈られた井上真央
岡田准一から「博多織の帯」を贈られた井上真央

 21日、衆議院が解散し、総選挙の投開票日が12月14日に決まったことにより、同日放送予定だったNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」最終回の放送が翌週の21日に延期されることが決まった。同局放送センターで、恒例の「大河ドラマ主演 バトンタッチセレモニー」が行われたこの日、同ドラマ主演の岡田准一は「大事なことなので、当たり前だと思います。次の週に行くのであれば、1年を通して長く観てもらえる」と前向きなコメントを残した。

【写真】岡田「まさかの生もの……」

 戦国乱世を終焉(しゅうえん)に導く天才軍師・黒田官兵衛を演じ、クランクアップでは万感の思いから涙を見せた岡田だが、この日は終始笑顔。来年1月4日から始まる「花燃ゆ」の井上真央にバトンを引き継ぎ「井上さんなら大丈夫」と太鼓判を押した。また、「歩く道すがら井上さんのポスターが貼ってあって、毎回、頑張っているかなと思って見ている」と気に掛けていることも明かし、「場所やスタッフ、役柄、共演者に支えられることをありがたいと思いながら堅実にやられていくと思うので見続けていきたい」とエールを送った。

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 幕末の動乱を強く生き抜いた吉田松陰の妹・文を演じる井上は役衣装で登場し、「いよいよなんだなと身が引き締まる思い」と胸中を告白。たくさんの人が関わっていることにプレッシャーを感じているそうだが、「楽しんでもらえるように引き継いでいきたい」と決意を語った。そんな井上は以前、岡田から一年の間に心が折れる月があると聞いたそうで「何月だったか忘れたので聞いておきたい」と切り出すと、岡田は「心が折れるとは言っていない」と苦笑しつつ、「だいたい2月くらいにしんどいときがある」と経験を踏まえてアドバイスしていた。

 ドラマゆかりの地にちなんだプレゼント交換では、岡田からは福岡・博多で770年あまり受け継がれてきた絹織物「博多織の帯」が、井上からは山口県の冬の味覚「ふく刺し」が贈られた。井上は「ステキな帯ですし、時代考証とかわからないですけれど、岡田さんの思いが詰まっているのでどこかで着けたい」とニッコリ。岡田は、「まさかの生もの……」と戸惑いながらも、「おなかに入れたら消えてしまうので寂しい気持ちもありますが、新鮮な心が詰まっていてうれしい」と想定外のプレゼントを喜んだ。(取材・文:鶴見菜美子)

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