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『パリ、テキサス』監督最新作、2015年夏公開!“神の眼”を持つ写真家を追う

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映画『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』
映画『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』 - (c)Sebastiao Salgado (c)Donata Wenders (c)Sara Rangel

 映画『パリ、テキサス』『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』などの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督が手掛けたドキュメンタリー映画『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』が、2015年夏に日本公開されることがわかった。

 今回、ヴェンダース監督がスポットを当てたのは、ブラジル出身の写真家セバスチャン・サルガド。サルガドは、30代から写真を撮り始めて以来40年間、世界中を飛び回り、何年も要するプロジェクト作品を数多く発表している。モノクロを基調とする彼の作品は常に人間を捉え、死、破壊、腐敗といった根源的なテーマが扱われ、それらは写真と呼ぶにはあまりにも美しく、荘厳であるがゆえに、サルガドは“神の眼”を持つ写真家とも呼ばれているほどだ。

 そして本作は、そんなサルガドが2004年から始めたプロジェクト「Genesis(ジェネシス)」を記録したドキュメンタリー作品だ。このプロジェクトは地球上の最も美しい場所を求め撮影するというもので、その作品群の中には、熱気球から撮られた水牛の群れ、遊牧民のネネツ族のシベリア横断、サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島での“ペンギンの楽園”などがあり、生と死が極限で交わる、誰も見たことがない圧巻の風景が写し出されている。このプロジェクトに同行したサルガドの息子ジュリアーノ・リベイロ・サルガドも本作で共同監督を務めており、2人のクリエイターの視点から、唯一無二の写真家の足跡を解き明かしていく壮大なドキュメントになっている。

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 また、すでに各国の映画祭で激賞されている本作は、第87回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門のノミネートの対象となる映画15本にも選ばれ、来年古希を迎えるヴェンダース監督、初のオスカー受賞への期待も高まっている。(下瀬廣洋)

映画『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』は2015年夏よりBunkamura ル・シネマほか全国公開

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