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リリー・トムリン、中絶の援助求める孫娘役のジュリア・ガーナーを称賛

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リリー・トムリン
リリー・トムリン

 映画『ナッシュビル』などの名女優リリー・トムリンが、話題作『グランマ(原題) / Grandma』について、ポール・ワイツ監督と共に語った。

【フォトギャラリー】『ナッシュビル』リリー・トムリン

 本作は、娘ジュディー(マーシャ・ゲイ・ハーデン)と犬猿の仲のレズビアンの詩人エル・リード(リリー)が、疎遠だった18歳の孫娘セイジ(ジュリア・ガーナー)から中絶の援助を求められ、自身もお金に困っていたため昔の友人に助けを求めてセイジと共に旅に出るというもの。映画『アメリカン・パイ』のポール・ワイツがメガホンを取った。

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 『アドミッション -親たちの入学試験-』でもポールとリリーはタッグを組んだ。「『今作を製作したのは、リリーと再び時間を共に過ごせると思ったから』と以前会見で答えたことがあったが、それは本当のことだ。あの映画では彼女はティナ・フェイの母親を演じていたが、そのときにもっと彼女と仕事をしたいと思ったんだ。その理由は彼女のユーモアだけでなく、知性や鋭い発言、さらに彼女が映画にささげる精神を持ち合わせているからだ」と語ったポールは、リリーのために本作の脚本を執筆したそうだ。

リリー・トムリン
ポール・ワイツ監督

 脚本の気に入った点についてリリーは「まず、全ての出来事が1日で起きてしまうという設定が気に入ったわ。わたしが演じた祖母、娘、孫娘の関係、レズビアンの元彼女や、以前に付き合っていた男などに会って、孫娘のために中絶資金を集めるという設定も面白かった。さらに、それぞれのキャラクターの個性は複雑だけれど、丁寧に描かれ、丹念な構成に仕上がっていたのも良かった」と称賛した。

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 孫娘を演じた若手女優ジュリア・ガーナーとの共演については「これまでジュリアほど年の離れた若い女優と共演したことはほとんどなかった。彼女は空気のように軽やかで、純真で、髪や肌がきれいで、自然に彼女を守りたいと思わせた。映画内では、ジュリアが演じたセイジは自分を見失っていて、彼女を妊娠させた男にさえも、『自分の子供かわからないじゃないか』と言われるほどなの。でもジュリア自身は他人に左右されずに、自然に演じていて、わたしが女優として教えることもなかったわ」と優しい目をしながら語った。

 映画は、他人に頼らず頑固に生きてきた祖母が、人を頼らずには何もできない孫娘と接しながら、自分の過去を清算し、さらに孫娘を成長させていく過程が面白い。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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