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106歳で死去した巨匠の作品も上映!山形ドキュメンタリー映画祭2015が10月開催

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会見に出席した小川直人、牧野貴、濱治佳、ペドロ・ブランカンチ氏
会見に出席した小川直人、牧野貴、濱治佳、ペドロ・ブランカンチ氏

 山形市市政100周年記念事業の国際ドキュメンタリー映画祭として1989年から隔年で開催されている「山形国際ドキュメンタリー映画祭2015」の東京記者会見が10日、駐日ブラジル大使館で行われた。今年はブラジルと日本が外交樹立120周年を迎えたことから、インターナショナル・コンペティションで上映される同国のマリア・アウグスタ・ラモス監督作『6月の取引』をはじめ、特別上映、ラテンアメリカ特集などでも多数のブラジル映画が紹介される。

 今年で14回目を迎える本映画祭。会見には、映画祭東京事務局長の濱治佳、東日本大震災復興支援上映プロジェクト「ともにある Cinema with Us 2015」コーディネーターの小川直人、インターナショナル・コンペティション部門審査員の牧野貴、ブラジル大使館の外交官ペドロ・ブランカンチ氏が出席した。

 同映画祭についてブランカンチ氏は、「ラテンアメリカ、またブラジルに焦点を当てていただいてとてもありがたいと思います」とコメント。会見後の懇親会でも積極的にブラジル映画をアピールし、「今回の映画祭で上映されるブラジル作品については本当にいい選択をしています。このフィルムを全部見れば、ブラジルのドキュメンタリーの世界をパノラマのように体験することができます」と笑顔。「ドキュメンタリー製作というのは、ブラジルにおいてとても地位が高く、映画監督も国民から良い評価を得ているんです。質の高い作品もとても多いです」とその魅力を紹介した。

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 上映されるブラジル作品の中でも注目なのは、ラテンアメリカ特集内で上映されるエリック・ローシャ監督の『ローシャの飛礫(つぶて)』(“Rocha que voa”)。ブラジルの伝説的な映画監督で俳優のグラウベル・ローシャの息子でもあるエリックの視点から、グラウベルの映画製作にスポットを当てた作品となる。またブラジル映画以外では、オープニング上映作品として、今年、106歳で亡くなったポルトガルの名匠マノエル・ド・オリヴェイラ監督の作品で、カンヌ国際映画祭で話題となった『訪問、あるいは記憶、そして告白』も日本初公開される。(取材・文:名鹿祥史)

「山形国際ドキュメンタリー映画祭2015」は10月8日~15日まで山形市内の各会場で開催

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