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『息もできない』のキム・コッピ、30歳を迎え新境地『つむぐもの』で日本語セリフにも挑戦

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『つむぐもの』で日本語のセリフにも挑戦したキム・コッピ
『つむぐもの』で日本語のセリフにも挑戦したキム・コッピ

 韓国のヤン・イクチュン監督『息もできない』(2008)で生意気な女子高生を演じて強烈な印象を残した韓国人女優キム・コッピが、精力的に国境を超えてアジアで活躍中だ。先日閉幕を迎えた第11回大阪アジアン映画祭で上映された作品でも、犬童一利監督『つむぐもの』(3月19日公開)とシンガポールのエリック・クー監督『部屋のなかで』(香港・シンガポール合作)の2作に出演。後者では濡れ場に挑むなど、30歳を迎えて新たな表情を見せている。

 『息もできない』のイクチュン監督同様、コッピには各国の映画人からのラブコールが止まない。これまでも日本・香港など7カ国合作で製作されたリム・カーワイ監督『マジック&ロス』(2011)、米国ロスで撮影が行われた朝倉加葉子監督『クソすばらしいこの世界』(2013)、韓国ロケの白石晃士監督『ある優しき殺人者の記録』(2014)と、果敢に国際的なプロジェクトに挑んできた。

 そして『つむぐもの』は俳優・石倉三郎とのW主演だ。和紙職人と韓国から来た介護ヘルパーの1年に渡る心の交流を描くものだが、撮影は福井で2週間、東京で1日、韓国で3日というハードスケジュール。コッピは日本語のセリフにも挑戦している。10日に行われた舞台あいさつでは、犬童一利監督から「ロケ地あわせの撮影だったので、1日に同じ場所で春夏秋冬のシーンを撮ることもあった。大変だった?」とコッピを労う一幕もあった。

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 しかしコッピは「日本語で苦労したということはなかったです。感情表現の部分で大変だった気もするけれど、本格的な外国語の映画は初めてでしたので新鮮で、楽しかったです」と笑顔を見せた。

 その言葉通り、今回の撮影で日本語がかなり上達したそうで、撮影後半は通訳なしで共演者やスタッフとコミュニケーションを取っていたという。コッピが「ヒアリングはできるけど、話すのはムズカシイ。しかもいまはお客さんの前だから、緊張してしゃべれないです……」と謙遜しつつも、そう日本語で語ると、すかさず犬童監督から「そこそこしゃべてれますよ」とツッコミが入る。続けて犬童監督が「たぶんこの映画が公開されたら、コッピへの日本からの出演オファーが増えると思います」と太鼓判を押すと、コッピもはにかみつつ「ぜひ」と自身をPRし、会場の笑いを誘っていた。(取材・文:中山治美)

映画『つむぐもの』は3月19日より有楽町スバル座ほか全国順次公開

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