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生田斗真、制約をぶっ飛ばす大友監督に興奮

『るろ剣』の大友監督最新作『秘密 THE TOP SECRET』より
『るろ剣』の大友監督最新作『秘密 THE TOP SECRET』より - (C) 2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会

 清水玲子の衝撃の同名コミックを実写映画化した『秘密 THE TOP SECRET』で、警察庁のエリート集団・通称「第九」の室長・薪剛にふんし、被害者の脳に残された記憶を映像化するMRIスキャナーを用いた捜査に挑んだ生田斗真が、念願だった大友啓史監督の現場を振り返った。

【写真】生田斗真×大友監督『秘密 THE TOP SECRET』ギャラリー

 映画『るろうに剣心』シリーズなどで知られる大友監督は、本作のほか、小栗旬主演の映画『ミュージアム』の公開を今秋に控え、現在は神木隆之介主演の2部作『3月のライオン』(2017年公開)に取り組んでいる売れっ子だが、生田も「何年も前から『大友啓史というヘンな監督がいる』というウワサはいろいろなところで耳にしてました(笑)」と明かす。

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 俳優仲間から「撮影2か月ぐらいオーバーしているらしいよ」という話を聞き、「今の時代にそんなのアリなんだ?」と興味を持っていたという生田にとって、初の大友監督の現場はとても刺激的だったようだ。「面白いなと思ったのは、撮影に入る前は(監督が)何か思いつく度に呼び出されて、『薪はこういう男だと思うんです』とか『セリフを変えたので、こういうふうに言ってほしい』といったことをいろいろと言われたんです。でも、クランクインしたら『あとは好きにどうぞ』っていう感じで。現場では細かい演出はあまりなくて、むしろいろいろな思いを高い熱量でお話される方だったので、瞬発力が大切になってくるなと思いました」と語る。

 また、大友監督の本作へのアプローチについて、「今回はかなり科学的な角度から攻めているんです」と言葉に力が入る。クランクイン前にキャストが集まり脳科学に関する講義を受けたといい、「毎週送られてくる『脳の力とは何か?』といったことが書かれた“『秘密』通信”のようなプリントが役作りの助けになった。こういう本格的なアプローチの映画も初めてだったので、面白かったですね」と満足そうに振り返った。

 そしてそれ以上に、映画製作に対する大友監督の姿勢が生田を興奮させたようだ。「映画作りには、いろいろな制約やルールがあるじゃないですか? でも、大友監督はものづくりに対する欲望の方が勝ってしまって、そういう制約をぶっ飛ばしてしまう勢いがあるんです」。「現場で指示を出すときも、脳内映像さながらにモニターの中に入り込んじゃっているんじゃないの? と思うぐらい、前のめりで。撮影期間中それをずっとキープしている方なので、映画監督じゃなかったらこの人何をしていたんだろうと思いました」と目を輝かせ分析していた。

 映画『秘密 THE TOP SECRET』には、そんな大友啓史監督のただならぬ執念と情熱が注ぎ込まれ、それに触発された生田斗真の静かな迫真の演技が全編に貫かれている。見たことのない映像世界が、脳を活性化してくれるかもしれない。(取材・文:イソガイマサト)

映画『秘密 THE TOP SECRET』は全国公開中

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