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菅田将暉、寺山修司さん小説の実写に『息もできない』俳優とダブル主演

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寺山修司×菅田将暉×ヤン・イクチュン
寺山修司×菅田将暉×ヤン・イクチュン - (C)2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ

 劇作家・寺山修司さんの長編小説「あゝ、荒野」が、菅田将暉と映画『息もできない』などの韓国人俳優ヤン・イクチュンのダブル主演で実写映画化されることが発表された。菅田は「今世紀最大に疲弊して、今しかできない、脂っこい作品にしたい」と意気込んでいる。

 劇作家としてだけでなく詩人、エッセイスト、評論家としても才能を発揮し、1983年に47歳でこの世を去った寺山さんの長編小説「あゝ、荒野」。ボクシングを通じて正反対の2人の青年が友情を結ぶ青春物語を綴った同小説は、2011年に演出・蜷川幸雄さん、主演・松本潤)で舞台化もされている。

 今作でボクシングに挑戦することになり、すでに約半年間トレーニングをしてきたという菅田は「人生で初めて体を鍛えています」と語りつつ、「男ならではの闘争心や肉体的痛みを表現する作品は初めてなので、 今世紀最大に疲弊して、今しかできない、脂っこい作品にしたいです」と気合いを見せる。菅田が「映像の中では目が怖くて暴力的で冷たくて鋭くて、かっこいい。目が離せない」と評するヤンについては、「実際にお会いしてみるとチャーミングで優しくて、一緒に食事をした時にギャグを言っていたりして」と明かし、「その愛おしいギャップにやられました」と話している。

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 韓国映画の痛快傑作『息もできない』で暴力的な借金取りを熱演し、世界から注目を浴びたヤンは本作の出演について「本当に光栄に思います」とコメント。「この作品へ参加を決めてから他作品への出演を控えるようになりました」と語るなど、並々ならない情熱を今作に傾けているようだ。また現在は役作り中だというヤンは、「ボクシング、言語の壁、その他学ぶべきこと、やるべきことが山積みの中、緊張とやり通せるかの不安を感じている」と心中を吐露。菅田については「非常に勘がよく、なにより目がとてもイイと思いました。共演させて頂くのがとても楽しみです」と印象を語っている。

 小池真理子の同名小説を門脇麦主演で映画化し、菅田も出演していた『二重生活』などの岸善幸監督がメガホンを取る本作。実写化にあたって時代設定が変更され、舞台は近未来の新宿に。少年院あがりの新次(菅田)と、吃音と赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”(ヤン)は、ボクシングジムで運命の出会いを果たす。 社会に見捨てられ、もがきながらもボクサーとしての道を進んでいく2人の奇妙な友情と愛、絶望的なまでの切なさが描きだされる。(編集部・海江田宗)

映画『あゝ、荒野』は2017年全国公開

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