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故アントン・イェルチンさん遺作は出演志願だった…「全てを捧げてくれた」監督悼む

アントンさんの雄姿がこの映画に…(『グリーンルーム』より)
アントンさんの雄姿がこの映画に…(『グリーンルーム』より) - (C) 2015 Green Room Productions, LLC. All Rights Reserved.

 昨年27歳の若さで事故死した俳優アントン・イェルチンさんが主演したソリッドスリラー『グリーンルーム』で、メガホンを取ったジェレミー・ソルニエ監督がインタビューに応じ、アントンさんが出演するに至った経緯などを語った。

楽屋にたてこもった彼らの運命は…!?映画『グリーンルーム』予告編

 『ブルー・リベンジ』で高い評価を得たソルニエ監督による新作。売れないパンクバンドがあるライブハウスでパフォーマンスするも、そこはネオナチ集団の巣窟だった。無事に演奏を終えた彼らだったが楽屋で殺人現場を目撃してしまい、命を狙われるはめに……。アントンさんのほかに、『マイ・ファニー・レディ』のイモージェン・プーツ、『X-MEN』のプロフェッサーXで知られるパトリック・スチュワートらが出演している。

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 「本作でキャスティングするのは、とても楽しい作業でした。『グリーンルーム』で初めて、経験のある有名な俳優たちをキャスティングすることができたんです。以前の作品では、自分の友達に出てもらうなど無名の出演者が多かったのですが、映画が成功したことによって、何人かの俳優が私と仕事をしたいと言ってくれたんです」とうれしそうに話すソルニエ監督。

 そして本作の緊張感を高めるのに一役買っているのが、アントンさんの好演だ。「私と仕事をしたいと言ってくれた俳優がいたと言いましたが、ありがたいことに、アントンもその一人でした。アントンが私の脚本を見つけて、一緒に仕事をしたいと声をかけてくれたんです。2014年くらいのことですが、当時およそ25歳で、経験も豊富で、こういう弾けた役をやりたいという人はなかなかいないんです。イモージェンもそうですが、そういうタイプの役者はめずらしいと思ったので、彼らをキャスティングするのは簡単な決断でした」と裏話を披露する。

 そんなアントンさんは昨年、事故で他界した。ソルニエ監督は、「彼が亡くなってしまったことは、非常に残念なことです。彼との仕事は素晴らしい経験でしたし、彼は映画に全てを捧げてくれました」と悼み、「肉体的に痛々しいシーンはあるんですが、どのシーンでもアントンは完全に没頭してくれて、キャストもクルーも素晴らしい絆ができました。ハリウッドのスタジオではそうしたことに関して、あまり良い話を聞かないのですが、今回は全くそういうことがありませんでした。それはアントンの力が大きかったと思います」と称えた。

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 また、「『グリーンルーム』はあるバンドが、郊外の白人が集うライブハウスに囚われてしまうという物語ですが、面白いことにアントンはユダヤ系で、彼の役もユダヤ系なんです。そして、サムの役をやったアリア・ショウカットはアラブ系なので、彼らをネオナチと対立する立場のキャラクターに配役したことで、より興味深いものになったと思っています」とキャスティングの観点から本作の見どころもアピールしていた。(編集部・石神恵美子)

映画『グリーンルーム』は2月11日より新宿シネマカリテほか全国公開

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