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ディズニー音楽の巨匠、新作はデ・ニーロ初監督映画のミュージカル版

ディズニー映画音楽には欠かせない巨匠アラン・メンケン
ディズニー映画音楽には欠かせない巨匠アラン・メンケン

 大ヒット中の映画『美女と野獣』や『リトル・マーメイド/人魚姫』などディズニー映画の作曲家として知られるアラン・メンケンが、ブロードウェイミュージカル「ブロンクス物語」とテレビ版生放送ミュージカル「ザ・ワンダフル・ワールド・オブ・ディズニー:ザ・リトル・マーメイド・ライブ(原題) / The Wonderful World of Disney: The Little Mermaid Live」について、5月17日(現地時間)ニューヨークで行われたAOL開催のイベントで語った。

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 新作ブロードウェイミュージカル「ブロンクス物語」は、バスの運転手を父に持つ青年が、マフィアのボスに気に入られ、家族の愛とマフィアの世界との狭間で葛藤する姿を描いたもの。オリジナルは俳優チャズ・パルミンテリによるオフブロードウェイでの一人芝居であり、ロバート・デ・ニーロ初監督作『ブロンクス物語/愛につつまれた街』として映画化されている。

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 今回、ミュージカル「ブロンクス物語」に関わった経緯をメンケンは「実は、チャズが監督した作品『NOEL (ノエル)』で音楽を担当したんだけど、そのとき彼に『ブロンクス物語』をミュージカルにしては? と提案していたんだ。けれど、当時の彼は『ああ、そうだね』という感じで。それから12年が経ち、ある日(米音楽界の重鎮)トミー・モトーラから電話があって、ミュージカル版『ブロンクス物語』の音楽を作曲しないかと誘われたんだよ。『どんな音楽がいいのかわからない』というと、トミーは1950~60年代にわれわれの周りで流れていた音楽、ディオン・アンド・ザ・ベルモンツ、モータウン、チャック・ベリー、(フランク・)シナトラなどだと答えてくれて、すっと理解できたね」と語る。

 また、米ABCがミュージカル「リトル・マーメイド」の生放送を行うことについては「昨年、野外音楽堂ハリウッドボウルでミュージカルコンサート『リトル・マーメイド』が行われ、その時はサラ・バレリスがアリエル、ダレン・クリスがエリック王子、タイタス・バージェスがセバスチャン、レベル・ウィルソンがアースラを演じてくれたんだ。とても素晴らしかったよ。今回のキャストはまだ未定だけど、これを終えた後は、実写版『リトル・マーメイド』の製作に入る予定だよ」と明かした。なお、映画版では大ヒットブロードウェイミュージカル「ハミルトン」を手掛けたリン=マヌエル・ミランダとタッグを組む。

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 ディズニー映画には欠かせない偉大な作曲家となったメンケンだが、影響を受けた音楽について聞いてみると「子供の頃は映画『ファンタジア』の影響でクラシック音楽が好きだったよ。ベートーヴェンの交響曲第6番『田園』や『魔法使いの弟子』『はげ山の一夜』など、音楽と映像の融合がとても素晴らしかったんだ」と話し、彼とディズニー映画との絆の深さをうかがわせた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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