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アーミー・ハマー主演、17歳の青年との恋を描いた映画とは

長きに渡り本作に携わってきたというルカ・グァダニーノ監督
長きに渡り本作に携わってきたというルカ・グァダニーノ監督

 現在開催中のニューヨーク映画祭で上映された話題作『コール・ミー・バイ・ユア・ネーム(原題)/ Call Me By Your Name』についてルカ・グァダニーノ監督が、10月3日(現地時間)ニューヨークのリンカーン・センターにあるウォルターリード・シアターの記者会見で語った。

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 アンドレ・アシマンの同名小説を『日の名残り』のジェームズ・アイヴォリー監督が脚色し、『胸騒ぎのシチリア』のグァダニーノ監督が映画化した本作。舞台は1988年のイタリアの避暑地。17歳のエリオ(ティモテ・シャラメ)が大学教授の父(マイケル・スタールバーグ)のもとに助手としてやってきた青年オリバー(アーミー・ハマー)と出会い、どうしようもなく惹かれていくさまをつづる。

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 原作が出版されたのは10年前だが、映画化まで時間がかかったことについてグァダニーノ監督は「今作の製作者ピーター・スピアーズとハワード・ローゼンマンは長年この企画を育み、原作出版の1年後から映画化を進めてきたんだ。原作の舞台がイタリアだったこともあり、ロケーションに関して僕の意見を聞いてきたんだ」と切り出す。当初コンサルタントとして参加していた彼は、原作のキャラクターに惹かれ、当時の監督(後に降板)やピーターらとロケーションスカウトに行ったものの企画倒れに終わってしまったそうだ。その後、コンサルタントからプロデューサーに押し上げられたグァダニーノ監督は、「ジェームズから『どうやってこの映画を作ろうか』と言われ、監督を引き受けることにしたんだよ」と長きに及んだ経緯を明かした。

 映像化するにあたり、「原作では、主人公が過去に失ったものへの憂鬱な思いにふけりながら、当時を思い出すんだけど、僕は、主人公のナレーションで過去を振り返る手法が嫌いでね。どこか(映画で起きる)サプライズ要素を失ってしまう気がするんだ」と自身の考えを明かしたグァダニーノ監督。音楽を担当したスフィアン・スティーヴンスの新曲が、ある意味ナレーションになったと説明した。

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 映画『ブンミおじさんの森』(アピチャッポン・ウィーラセタクン監督)のサヨムプー・ムックディプロームを撮影監督に迎えたことについては、「製作者として彼と組むのは今作が2度目で、僕が製作したフェルナンド・シト・フィロマリノ監督の『アントニア。(原題) / Antonia.』で初めてタッグを組んだんだ。フェルナンドはアピチャッポンの映画が好きで、僕が彼に『どの撮影監督と仕事をしたい?』と聞いたとき、『サヨムプー』と答えてくれたのが出会いのきっかけだよ」と語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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