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園田新監督、久々の長編映画公開に感慨

『リバースダイアリー』のメンバー
『リバースダイアリー』のメンバー

 「ロンドンフィルムアワード」最優秀作品賞(長編部門)、「メディタリアン映画祭」(フランス)審査員特別賞をはじめ、数々の国際映画祭で賞を受賞した映画『リバースダイアリー』が26日、東京渋谷区のユーロスペースにて公開初日を迎え、メガホンをとった園田新監督はじめ、出演者の小川ゲン新井郁小野まりえ赤染萌平吹正名綱島恵里香が登壇して舞台あいさつを行った。

【写真】映画『リバースダイアリー』ギャラリー

 小説家志望の青年と女優志望の女性との出会いを描き、複数の視点とさまざまな感情が入り交じるサスペンスが展開される本作。園田監督は『Wiz / Out 【ウィズアウト】』(2007)以来、約10年ぶりの劇場公開長編映画作品となり、作品の公開に感慨深げな様子だった。

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 「10年前に初めて長編映画を公開させてもらってその時もこのユーロスペースで舞台に立ったのを思い出します」と冒頭で述べた園田監督。「オリジナル脚本の映画化を目指してずっと頑張ってきたんですけど、なかなか道が険しく、もう10年も過ぎてしまいました」と続け、「次はもっと早くまたこういう場所に立てるように頑張りたいと思います」とコメントした。

 資金をクラウドファンディングで集った経緯も紹介し、「僕の自己資金による自主制作として作った作品。自主制作はクオリティーが低いと思われるかもしれませんがこの作品はそういうこと(偏見)を超えていこうと頑張って作った作品。商業作品と遜色のないもので、かつ商業作品には作れないようなものを作ってやろうと思って頑張りました」と述べた。そして「3年前に始めたときは僕一人だったのが、その後100人を超えるクラウドファンディングの人に支えられ、こうして作品が完成しました。こういう場所に立てる機会をいただいたことは、もう感謝しかないです」と話した。

 「今日のメンバーで約3か月間、毎週のように集まってワークショップをしてお互いの関係性を深めながら使った作品。4Kで撮影した作品でもあり、映像が綺麗な作品に仕上がっていると思います」と作品の魅力についても紹介すると、「ここ(映画の初日)がゴールじゃない。ここでの成績をもって全国にこの映画を広めていきたい」と今後の展望を語っていた。(取材・文:名鹿祥史)

『リバースダイアリー』はユーロスペースにて2週間限定で公開中

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