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岸井ゆきの&成田凌共演 角田光代原作「愛がなんだ」映画化

岸井ゆきの&成田凌
岸井ゆきの&成田凌

 直木賞作家・角田光代の小説「愛がなんだ」が、女優の岸井ゆきのと、モデル・俳優の成田凌の共演により映画化されることが決定した。一目ぼれした男性に片想いする28歳のヒロインの恋を描くラブストーリーで、『サッドティー』(2013)、『パンとバスと2度目のハツコイ』(2017)などの今泉力哉がメガホンを取る。2019年公開予定。

【写真】角田光代原作、高良健吾主演の2017年公開の映画

 『八日目の蝉』『紙の月』『月と雷』など映画化が相次ぐ角田が、2006年に発表した小説に基づく本作。今の関係を保ちたいために自分からは一切連絡しないし、決して「好き」とは伝えられない。好きになってくれない相手に自分の時間全てを捧げるいちずなヒロイン・テルコに、映画『友だちのパパが好き』(2015)やNHKドラマ「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」(2018)などの岸井ゆきの。今年10月から放送されるNHK連続テレビ小説「まんぷく」では、ヒロインの姪役に抜擢された。

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 本作で、『おじいちゃん、死んじゃったって。』(2017)に続いて2度目の映画主演を務める岸井。「原作の面白さ故のプレッシャーや不安は尽きませんが、今とても嬉しいです。映像だから出来ること、テルコなりの一、二歩、いや四、五歩先をいく気遣い、何周もまわりにまわった恋とも愛とも言い切れない奇妙な執着を、心強いスタッフキャストの皆さんと共に、映画へしっかりと繋いでいきたいと思っています」と喜びとプレッシャーを表した。

画像テキスト
原作「愛がなんだ」書影

 一方、テルコを都合のいい女扱いし翻弄するマモルにふんするのは、MEN'S NON-NOの専属モデルとして人気を博す一方、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」(2017・フジテレビ系)、NHK連続テレビ小説「わろてんか」(2017~2018)などのテレビドラマや、映画『キセキ -あの日のソビト-』『ニワトリ★スター』(ともに2017)など近年、俳優として目覚ましい活躍を見せる成田。「『愛がなんだ』どう生きていたらこの言葉を言える時が来るんでしょう。その一つの答えみたいな映画になればいいなと思います」とコメントしている。

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 なお、今泉監督は「角田さんの小説は本当に面白く、台詞だけに限らず、その言葉や空気、テンポ、そのどれもがとても繊細で、滑稽で、映画化はすごく大変だな、怖いな、と思っております」と角田作品への着手に戦々恐々。キャストに岸井&成田、『シェル・コレクター』(2016※共同脚本)を手掛けた澤井香織の脚本を得て、「ずっと憧れていた岸井ゆきのさん、独特の空気と色気を持つ成田凌さんをはじめとした魅力的なキャスト陣、とても理解ある脚本家の澤井さんと一緒につくっていった本、また経験豊富なスタッフ、そしてもちろん原作の魅力に頼りながら、自分なりの『愛がなんだ』がつくれたらと思っています」と意気込みを語っている。(編集部・石井百合子)

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