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『キャプテン・マーベル』90年代のニック・フューリーってどんな人?サミュエル・L・ジャクソンが語る

若き日のニック・フューリーとキャプテン・マーベルことヴァース
若き日のニック・フューリーとキャプテン・マーベルことヴァース - (C) Marvel Studios 2019

 マーベルスタジオ最新作『キャプテン・マーベル』でニック・フューリーを演じたサミュエル・L・ジャクソンが、1990年代が舞台の本作におけるニックの役割を語った。

アベンジャーズ誕生の物語『キャプテン・マーベル』本予告

 本作は、絶大なパワーを内に秘めた女性戦士キャプテン・マーベルことヴァースが、失った記憶に隠された秘密を追うサスペンスアクション。『アイアンマン』(2008)以降、アベンジャーズ計画を実行に移し、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)において重要な役割を果たしてきたニックだが、このころはまだヒーローの存在も知らず、宇宙から地球のビデオショップに不時着してきたヴァースが言うことも、ハナから信じない。

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 本作でMCUデビューを果たしたキャプテン・マーベル役のブリー・ラーソンにとって大先輩にあたり、過去に別の作品で共演もしているサミュエルだが、撮影中、特にアドバイスなどはせず。「なんて言ったって、この『キャプテン・マーベル』は、最初のストーリーだからね。これが原点であって、ここから僕らが、独自の歴史を創造していくんだ」と笑みを浮かべる。

 その言葉の通り、本作はヴァースだけでなく、アベンジャーズやニック・フューリーにとってもはじまりの物語。最新技術によって、90年代の若々しい姿となって登場するサミュエルは「そのころのフューリーは、顔に(キャプチャー用の)点々をつけているんだ。まだ目が二つともあって、楽しくやってるよ。顔に傷をつけたり、アイパッチをしたりしなくていいからね」とジョークを飛ばす。

 「若いころのフューリーは、年寄りになってからの彼と比べたら、まだまだ知識が足りないんだよね。ただ事務所に行って、仕事をして。そんなに名誉欲もないだろうし、賢いふりもしない、それから年齢からくるほど、斜に構えているわけでもない。今回のニック・フューリーは全く新しい存在。そして、そんな彼が、ついに初めて地球外生物に遭遇するってわけなんだ(笑)」

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 そんなニックは、本作おいて、ヴァースからさまざまなことを「教えられる」立場となる。危険な状況に巻き込まれた彼のユーモアあふれる一面が垣間見え、バディームービーのようなヴァースとの掛け合いも本作の魅力のひとつだ。「ニックはみんなが思っているよりずっと、人に好かれやすいキャラクターなんだ。それに彼は、他人を自分たちの仲間に加えたり、自分の物の見方を他人と共有して説得をする、コツみたいなものを身に着けている。それこそが彼だ。人を巻き込んで、彼らとの間に信頼関係を築くのがとてもうまい」 

 『キャプテン・マーベル』に続いて公開される『アベンジャーズ/エンドゲーム』(4月26日公開)をもって、MCUは歴史に一区切りをつけ、新たな時代を迎える。キャプテン・マーベルをはじめとする、新しい世代の活躍が期待されるが、サミュエルはやはり、そんな彼らへのアドバイスはないと語る。「MCUの世界では、ユニークな存在であることが求められ、自分の個性を大事にしながら、他のキャラクターたちに対して正直でいる必要もある。でも、観客のみんなが受け入れてくれると同時に、彼らはできる限りの素晴らしい形で、彼らを助けてくれるだろう。それは、ヴィランであろうが同じなんだ。みんなそれぞれに自分の居場所がある。それから自分のお気に入りもあるんだからね」。(編集部・入倉功一)

映画『キャプテン・マーベル』は3月15日より全国公開

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