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元ゾンビウイルス感染者が社会復帰した世界…異色のスリラー3月公開

社会復帰した“元”感染者を待つ現実とは…
社会復帰した“元”感染者を待つ現実とは… - (c)Tilted Pictures Limited 2017

 ゾンビウイルスの感染が終息し、治療法の発見により元感染者が社会復帰を果たした世界を描く新作スリラーが、『CURED キュアード』の邦題で3月20日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開されることが決定した。

エレン・ペイジ、神妙な面持ち【画像】

 人間を凶暴化させる新種のゾンビウイルス蔓延で、大混乱に陥ったアイルランド。パンデミックから6年後、治療法の発見で社会は秩序を取り戻し、感染者の75%が“回復者”として社会復帰、治療効果が見られない25%は隔離施設に監禁された。どう猛なゾンビだった頃の悪夢にうなされ、心に傷を負った回復者たち。彼らを恐れる市民の抗議デモは過激化し、理不尽な差別に不満を募らせた回復者のグループは、社会への復讐テロを画策し始める。

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 主演は、『X-MEN』シリーズのキティ・プライド役で知られるエレン・ペイジ。ゾンビに夫を噛み殺され、失意のどん底の中で幼い息子を養うシングルマザーのジャーナリスト・アビーにふんする。そんなアビーのもとに身を寄せる、回復者の義弟セナンを『白鯨との闘い』などのサム・キーリーが演じる。共演はその他、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のエボニー・マウ役で知られるトム・ヴォーン=ローラー、『ハンガー・ゲーム』などのポーラ・マルコムソンら。

 メガホンを取ったのは、 本作が長編デビュー作となったアイルランドの新鋭デヴィッド・フレイン監督。人種差別、宗教対立、移民問題などで分断された現代社会の状況を反映したオリジナル脚本のもと、不寛容な社会で行き場を失っていく登場人物たちの苦悩を描き出した。(編集部・倉本拓弥)

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