磯村勇斗、28歳のバースデー!変幻自在の魅力を振り返り
ドラマや映画を問わず話題作への出演が絶えない磯村勇斗が、9月11日に28歳の誕生日を迎えた。そんな磯村の活躍ぶりを振り返ってみたい。
2015年放送スタートの特撮ドラマ「仮面ライダーゴースト」にアラン/仮面ライダーネクロム役でレギュラー出演して大きな注目を浴びた磯村。続いて、一躍その名を知らしめることとなったのが、2017年に放送された連続テレビ小説「ひよっこ」への抜てきだ。物語の舞台となったすずふり亭の見習いコックとして登場し、有村架純ふんするヒロインのみね子と結婚する前田秀俊を演じて視聴者の熱い視線を浴びた。特撮ヒーローものを経て朝ドラへの出演と着実にステップアップを遂げて、活躍は止まることなく現在まで続いている。
なかでも2018年に放送されたドラマ「今日から俺は!!」では争いごとが大好物という危険な不良・相良猛を演じて話題に。今年の7月に公開され、大ヒットを記録している映画『今日から俺は!!劇場版』でも主役級の存在感を発揮し、ハマり役の一つとなった。この年はほかにも、人懐っこく誰にでも好かれる明るい性格の男を演じた「デイジー・ラック」や、汚い手段で金を稼ぐ方法を考え出す天才を演じた「SUITS/スーツ」といった作品で多彩な演技を披露した。
役者としての磯村が放つ魅力の一つは、やはり作品ごとにまったく異なるアプローチで役を体現していること。映画では恋愛コミックを原作とする『覆面系ノイズ』(2017)、『恋は雨上がりのように』『ういらぶ。』『春待つ僕ら』(2018)ではイケメンキャラにふんし、その後に出演したドラマ「御曹司ボーイズ」では由緒正しき財閥の跡取り、「きのう何食べた?」ではワガママな性格の“美少年”、「サ道」ではサウナ愛を募らせるサウナー、「時効警察はじめました」では鑑識課の若きエース、「TWO WEEKS」では冷酷な殺し屋、そして「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」では人当たりも要領もノリもよい刑事と、硬軟をあわせ持つ変幻自在な演技を見せている。
最近ではドラマでの活躍が目立ったが、待機作として映画を中心に話題のタイトルが控えている。10月から始まるドラマ「恋する母たち」では上司で子どももいるキャリアウーマンの心を揺さぶるイマドキ部下、「今日から俺は!!」に続く再びの福田雄一監督作品となる映画『新解釈・三國志』(12月11日公開)では曹操の覇業を支えた名軍師・荀イク役に挑む。ほかにも『劇場版「きのう何食べた?」』(2021年公開)をはじめ、一人のヤクザの生きざまを描く『ヤクザと家族 The Family』(2021年公開)、人気コミックを実写化する『東京リベンジャーズ』(公開未定)などがあり、これからも磯村のさまざまな表情を存分に楽しむことができそうだ。(編集部・大内啓輔)