ADVERTISEMENT

市船吹奏楽部の実話を神尾楓珠主演で映画化 伝説の応援曲を残した少年の青春

映画『20歳のソウル』より
映画『20歳のソウル』より - (C)2022「20歳のソウル」製作委員会

 千葉県船橋市立船橋高校の応援曲「市船soul」の作者で20歳の若さで亡くなった浅野大義さんの軌跡を追ったノンフィクション小説「20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」が、実写映画化されることが15日、明らかになった。主人公・浅野大義さんに映画『私がモテてどうすんだ』『樹海村』などの神尾楓珠、大義さんの恩師で吹奏楽部顧問の高橋健一先生に佐藤浩市。脚本を、原作者の中井由梨子が自ら務めた。

【写真】神尾楓珠出演のホラー映画『樹海村』

 「市船soul」は、市船の吹奏楽部員だった大義さんが、野球部を応援する曲として作曲。その楽曲は、運動部員たち、共に青春を過ごした吹奏楽部の仲間たちを勇気づけ、がんを患った彼自身にも生きる力を与えた。本楽曲の作曲を一番近くで見守り、大義さんの青春に大きな影響を与えたのが吹奏楽部顧問・高橋健一先生。高橋先生の呼びかけにより大義さんの告別式には164名もの市船吹奏楽部OBが集まり、「市船soul」が演奏された。同曲は2016年甲子園予選千葉県大会で演奏されるとTwitterでも話題となり、吹奏楽部大会や高校野球のアルプススタンドでも受け継がれている。そんな大義さんの物語は2018年に書籍化され、報道番組でも特集されるなどメディアで大きな話題を呼んだ。

ADVERTISEMENT
大義さんを演じる主演の神尾と、恩師・高橋先生役の佐藤浩市

 主演の神尾は、現在、清水崇監督のホラー映画『樹海村』が公開中。近年、「左ききのエレン」(2019)や「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」(2019)、「マイルノビッチ」(2021※Hulu)などのドラマや映画出演が相次ぎ、今後は瀧内公美と共演の映画『裏アカ』(4月2日公開)や主演映画『彼女が好きなものは』などを控えている。

 神尾と佐藤は、役作りのために実際に市船吹奏楽部の演奏を見学。神尾は、大義さんが吹奏楽部で担当していたトロンボーン、ピアノ演奏に初挑戦し、佐藤は高橋先生本人から指揮法を学んだという。

 監督を、ドラマ「特命係長 只野仁」シリーズ(2003~2017)、「陽はまた昇る」(2011)などテレビ朝日で演出家・プロデューサーとして活躍してきた秋山純が務める。

浅野大義さん(左)・原作書影(右)

 神尾、佐藤、秋山監督、中井(原作者・脚本)のコメントは下記の通り。

ADVERTISEMENT

映画『20歳のソウル』は2022年全国公開

主演:神尾楓珠(浅野大義役)
 最初、実話ということを知らずに脚本を読ませていただいたのですが、映画みたいな、すごい青春だなと感じました。本作で、浅野大義さんを演じる上で、いろいろな方たちからお話を伺い、彼は周りからの人望が厚く、とても愛されていたんだなと感じ、映画ではその魅力や、そして彼が残してくれた生き様が、きちんと伝わる様に演じられたらいいなと思います。

佐藤浩市(高橋健一役)
 市船・吹奏楽部の生徒たちが演奏しているのを見させていただき、昨今、このコロナで演奏できる場、表現できる場が失われた生徒たちが、“何か”を伝えようと、とても生き生きと演奏していました。その姿を見て、この映画で、そして浅野大義さんの人生を通して、自分自身もこの子たちのその“何か”を伝えたいと思います。

監督:秋山純
 四年前の朝、新聞で大義くんの記事を読みました。彼の生きた証を多くの人に知ってもらいたい。その想いは、たくさんの仲間、素晴らしい俳優陣へと縁を繋ぎ、映画として実を結びました。大義くんが我々を選んでくれたのだと信じています。

原作・脚本:中井由梨子
 浅野大義、という音楽好きの青年が20歳の若さで亡くなった。その事実の中に、想像もできないような奇跡が、たくさんの人々の絆が、溢れ出す想いがあります。短くても力強く生ききる、命の輝きを感じてください。誰もが共感できる、明日への勇気となるような映画です。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT