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ヒロイン急死のパルムドール受賞作、トロント映画祭で上映

第47回トロント国際映画祭

今年のカンヌ映画祭でのチャールビ・ディーンさん
今年のカンヌ映画祭でのチャールビ・ディーンさん - Vittorio Zunino Celotto / Getty Images

 第47回トロント国際映画祭が現地時間8日に開幕し、今年のカンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルムドールを受賞した映画『トライアングル・オブ・サッドネス(原題) / Triangle of Sadness』などが上映された。

【画像】美しかった…モデルで女優のチャールビ・ディーンさん

 『トライアングル・オブ・サッドネス(原題)』は、スウェーデンの鬼才リューベン・オストルンド監督が『ザ・スクエア 思いやりの聖域』に続いて2度目のパルムドール受賞を果たした話題作。『フレンチアルプスで起きたこと』や『ザ・スクエア 思いやりの聖域』などブラックコメディーが得意なオストルンド監督作品のなかでも、最も辛辣かつ笑える作品となっている。

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 本作が風刺するのは、無自覚に傲慢な富裕層からインフルエンサー、モデル業界、男女間の奢り奢られ論、資本としての美、断絶した社会階層、そして人間の力への執着まで実にさまざまだ。インフルエンサーということで富裕層向けのクルーズにタダ乗りしたヤヤ(チャールビ・ディーンさん)とカール(『キングスマン:ファースト・エージェント』のハリス・ディキンソン)のモデルカップルが、他の金持ちたちやクルーと共に遭難。サバイバル能力の有無がカギとなる無人島生活では、船上とはヒエラルキーが一変することになる。怠惰な船長役で『スリー・ビルボード』のウディ・ハレルソン、ロシア人ビジネスマン役で『プッシャー』シリーズのズラッコ・ブリッチらも出演している。

 ヤヤ役のディーンさんは、南アフリカ出身のモデルで女優。先月29日に「予期せぬ急病」のため32歳という若さでこの世を去っており、本作が遺作となる。スクリーン映えする存在感からは今後ますますの活躍が期待されただけに、早すぎる死が一層惜しまれる。(編集部・市川遥)

第47回トロント国際映画祭は現地時間18日まで開催

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