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「銀河英雄伝説」レジェンド声優陣、ヤン役・富山敬さんとの思い出「いまでも大きく影響」

「銀河英雄伝説」イッキ見イベントに出席した井上和彦、堀川りょう、古川登志夫
「銀河英雄伝説」イッキ見イベントに出席した井上和彦、堀川りょう、古川登志夫

 19日、「銀河英雄伝説」スペシャルトークセッション付イッキ見イベントが新宿ピカデリーで行われ、ラインハルト・フォン・ローエングラム役の堀川りょう、ダスティ・アッテンボロー役の井上和彦、オリビエ・ポプラン役の古川登志夫が登壇、ヤン・ウェンリー役の故・富山敬さんの思い出話に花を咲かせた。

【動画】『銀河英雄伝説』4Kリマスター予告編

 本イベントは、田中芳樹の傑作小説「銀河英雄伝説」刊行40周年を記念し、35ミリの原版フィルムからスキャニングした4Kリマスター版として、『銀河英雄伝説 わが征くは星の大海』と『銀河英雄伝説 新たなる戦いの序曲(オーヴァチュア)』を一気見しようという企画。

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 本作のアニメーション化は、1988年に公開された『わが征くは星の大海』からスタートした。堀川が「収録していたとき、僕と広中雅志くんがギリギリ20代最後ぐらいでかなり若手だったんです」と振り返ると、井上は「僕は30代半ばぐらいで、先輩も充実していて、若い優秀な人たちもいた。その間に入って、とても楽しい時期でした。いまは上の方になってしまい、若い人ばっかり。当時は先輩の背中を見られて幸せでしたね」と笑う。

 井上は当時「古川さんのナレーションが大好きで、近くで声が聞けるのがたまらなかった」と語ると、古川は「和彦は『キャンディ・キャンディ』でイケメンの二枚目をやっていた。そこに僕がゲストで行ったときが初めての出会いだったかな。そのあと(『サイボーグ009』の)島村ジョーのオーディションで(井上に)負けるんですよね。僕は神谷明さんと井上さんに負けるのが嫌だった」と告白して客席を笑わせる。すると井上も「僕は三ツ矢雄二、水島裕に負けるのが嫌だったんです」とぶっちゃけるなど、レジェンドたちのトークに会場は酔いしれた。

 そんななか、ヤン・ウェンリーの声を担当した故・富山敬さんの話題になると、堀川は「『夢戦士ウイングマン』でライバル役だったのが富山さんでした。とても寡黙な方でしたが、後ろの方でいつも温かく見守ってくださいました」と思い出話を披露すると、井上は「僕に、5時間ぐらいいただけますか」と切り出し「それぐらいたくさん思い出があります。『キャンディ・キャンディ』のとき、アンソニーとテリィとして、すごくお世話になりました。そこからしょっちゅう、ご飯に連れていってもらい、家が近かったので、いつも富山さんをおろしてから帰るというのが習慣でした」と懐かしそうに語る。

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 古川も「僕も8時間ぐらいほしいですね」と思い入れたっぷりに語ると「僕は富山敬さんの追っかけでした。着ているものやメガネをスタジオでスケッチして、自分で身につけたり……ただのファンです。富山さんのリズミカルで軽快なセリフ回しができないかなと追いかけていたら、軽妙な役ばかりになってしまった(笑)。いまでも大きく影響を受けています」と故人をしのんだ。

 今回の上映企画について、堀川は「世代を超えて感動を伝えていってほしい」と客席に呼びかけると、井上は「30数年前に作られたものが、いまだに皆さんに愛されているというのが嬉しい」と感慨深い表情を浮かべる。古川も「4Kリマスターとして最新作のようなクオリティーで観られるなんて……」としみじみ語ると「わたしもファンの一人として応援していきたい」と今後も「銀河英雄伝説」を盛り上げていくことを誓っていた。(磯部正和)

映画『銀河英雄伝説 わが征くは星の大海 4Kリマスター』は12月30日より2週間限定公開/『銀河英雄伝説 新たなる戦いの序曲(オーヴァチュア) 4Kリマスター』は2023年1月13日より2週間限定公開

『銀河英雄伝説 わが征くは星の大海 4Kリマスター』『銀河英雄伝説 新たなる戦いの序曲(オーヴァチュア) 4Kリマスター』予告編 » 動画の詳細
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