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山崎賢人が大作主演で発揮する「理屈を超える力」 佐藤信介監督が絶大な信頼

「今際の国のアリス」シーズン2メイキングより主人公アリスを演じる山崎賢人
「今際の国のアリス」シーズン2メイキングより主人公アリスを演じる山崎賢人 - (C)麻生羽呂・小学館/ROBOT

 Netflixドラマ「今際の国のアリス」シーズン2(全世界独占配信中)、映画『キングダム2 遥かなる大地へ』、日曜劇場「アトムの童(こ)」など、2022年も主演作が相次ぐ山崎賢人(「崎」は「たつさき」が正式表記)。「今際の国のアリス」『キングダム』で山崎と4年にわたって絆を育んできた佐藤信介監督が、ビッグタイトルの主演を張る山崎の俳優としての力を語った(※一部ネタバレあり)。

【動画】「今際の国のアリス」シーズン2キャストが集結

 「今際の国のアリス」と『キングダム』、山崎を主演に迎えたドラマ・映画でいずれも成功を収めた佐藤監督。原泰久の漫画を原作にした実写映画『キングダム』では第1作が興行収入57億3,000万円の大ヒットを記録し、2019年の邦画実写作品で1位を記録。今年7月に公開された第2作『キングダム2 遥かなる大地へ』も興収51億円を突破した。麻生羽呂のコミックを実写化するドラマシリーズ「今際の国のアリス」は、シーズン1が2020年12月より配信され世界70か国以上でトップ10入りを果たしている。

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メイキングより“けんたおコンビ”と人気の土屋太鳳(ウサギ役)&山崎賢人

~以下、シーズン2の詳細に触れています~

 『キングダム』では紀元前の中国春秋戦国時代で天下の大将軍を目指す戦災孤児の信を、類まれな身体能力を生かして熱演し、当たり役となった山崎。配信中の「今際の国のアリス」シリーズでは、命を懸けた“げぇむ”に強制参加させられる謎の世界“今際の国”に迷い込んだアリスに。シーズン1では親友のカルベ(町田啓太)とチョータ(森永悠希)を亡くした絶望を、相棒のウサギ(土屋太鳳)の助けを得て乗り越え、シーズン2では難易度を増す“げぇむ”をクリアしながら“今際の国”の核心に迫っていく。佐藤監督は、山崎演じるアリスが「決して簡単な役ではない」といい、とりわけクライマックスとなるシーズン2・8話(最終話)の心理型“げぇむ”の「くろっけぇ」を挙げる。

 「この作品は何の変哲もない若者のように見えるけど、かなり特殊な状況に巻き込まれて“仲間を犠牲にして生きる意味はあるのか”といった特殊な問題に接し、彼自身も成長していくという話で、理屈で突き詰めると“一体どこからどこまで考えればいいのか”と収拾がつかなくなる役だと思います。特に難しかったであろうシーンが、シーズン2の8話。敵と対決すると同時に、“自分との対決”でもある。しかも、それが本当に小さな世界の話なんですよね。それがまさにやりたかったことでもあるんですけど、これまでさまざまな空間で“げぇむ”が繰り広げられて、いろんなことがあったんだけど最後は『アリスが倒れたスペース』だけで展開する。山崎さんの雲をつかむような作業を力技でえいやっとやってのける大胆さと、ご自身も持っているであろう繊細な部分、そのどちらもいい切り札になっている。荒唐無稽な大きな世界を作っているんだけど、万人が抱えるごく身近なささいな問題を描きたいというチームの想いを見事に表現してくださったと思いました」

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 「今際の国のアリス」『キングダム』両作で山崎を演出してきた佐藤監督は、山崎の特徴を以下のように分析する。「役者さんはいろんな取り組み方をされますし、正解があるわけではないですが、山崎さんの場合は『難しいですね……』『これでいいのかな』とか悩みを抱えながらも、とりあえずトライしてみようと飛び込むタイプ。肩の力が抜けているように見えるんだけど、実際はそんなに安心して取り組んでいるわけではないと思うんですよね。そうした場合、神経質になったり、お芝居が小さくなってしまったりするものですが、山崎さんは飛び込んでみたらのびのびと、大らかに、自由にやられている。そうした、理屈を超えられる力がある。と同時に、目の前の問題に一つ一つ同じ姿勢で取り組まれていく。といったことが、大きな難役を作り上げていくことにつながっているのではないかと思います」

 「大きな岩に穴を開ける感じ」と独特の表現で山崎を表す佐藤監督。「こちらの意図を無視しない律義さもあって、僕が役者さんにあってほしい要素を兼ね備えた方」だとも言い、今や“ゴールデンコンビ”とも言うべき2人のさらなるタッグに期待が高まる。(編集部・石井百合子)

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