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『シャザム!』続編、前作ラストのキャラが悪役にならなかった理由

シャザムたちと対峙するアトラスの娘たち
シャザムたちと対峙するアトラスの娘たち - (C) 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

 DC映画『シャザム!』の続編『シャザム!~神々の怒り~』(公開中)を手がけたデヴィッド・F・サンドバーグ監督がリモートインタビューに応じ、前作のミッドクレジットシーンに登場したキャラクターの扱いについて語った。(以下、前作のネタバレを含みます)

【動画】シャザムvs神々の娘!『シャザム!~神々の怒り~』予告編

 前作『シャザム!』のミッドクレジットシーンでは、シャザムとの戦いに敗れ、独房に入れられたドクター・シヴァナ(マーク・ストロング)が、一匹の喋るイモムシから手を組もうと話しかけられる。原作コミックでは、このイモムシはミスター・マインドと呼ばれており、マインド・コントロールの能力を持つ危険なヴィランとして描かれている。

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 ラストの展開を踏まえると、この二人が続編のメインヴィランになるはずだ。ところが、続編でシャザムの敵として登場するのは、ヘスペラ(ヘレン・ミレン)、カリプソ(ルーシー・リュー)、アンテア(レイチェル・ゼグラー)という“アトラスの娘”たち。サンドバーグ監督は、「企画の初期段階では、ミスター・マインドやシヴァナを続編にも登場させる話し合いをしました」と明かし、ストーリーが壮大になりすぎたため、アトラスの娘たちを続編のメインヴィランに選んだと説明する。

 「ミスター・マインドがアトラスの娘を地球に連れてくる壮大な計画がありましたが、あまりに大きすぎて、語りたい物語が山ほどあったため、彼らは続編には上手くハマりませんでした。なので、アトラスの娘たちがメインヴィランに選ばれています。もちろん、私もミスター・マインドのさらなる活躍が見たいですが、今回はお留守番です」

ノリノリで悪役を引き受けたヘレン・ミレン - (C) 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

 サンドバーグ監督にとって、ヘレンはヘスペラ役のファーストチョイスだったようで「実際少し高めの理想で、引き受けてくれないかもと思っていました。彼女がイエスと返事してくれた時は、大変驚きました」とキャスティング当時を振り返る。

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 次女カリプソ役はオーディションの予定だったが、ヘレンが決まったことでルーシーに白羽の矢が立った。「ヘレンの相棒にはルーシーしかいないと思ったんです。『ヘレンと姉妹役をやらないか?』と声をかけたら、彼女も快諾してくれました」。三女アンテア役のレイチェルも、オファー当時は無名だったが「彼女にはスターの才能を感じました。彼女の演技は、観ていて楽しいんです」と役者としての可能性を感じていたという。

 ちなみに、『シャザム!』出演が決まったヘレンはやる気に満ち溢れていたそうで、「ヘスペラのアクションシーンも自らこなしていました。なるべく危険なことはさせないように配慮していますが、彼女は全部やりたいという勢いでした」と告白。「劇中でザカリーに持ち上げられた彼女の姿を上から撮影したショットがあるのですが、それは『彼女が実際に演じていますよ』ということを証明するためにあえて撮りました」と明かしていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

シャザムvs神々の娘!DC映画『シャザム!~神々の怒り~』日本版予告編 » 動画の詳細
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