今年で10年のフジテレビの人気ドラマ『世にも奇妙な物語』がついに劇場映画になった。
テレビシリーズと同じくストーリー・テラーとしてタモリが登場。4つの全く違うテーマのオムニバスで構成される。今回そのなかの一つであり4作品の中でももっとも奇妙度が高い作品と言われている『チェス』の撮影現場を取材した。
~金持ちの老人(石橋蓮司)がしかけたチェスの試合は、巨大なチェス盤の上で繰り広げられる人間同志の本当の殺し合い。狂気の世界で主人公晃(武田真治)はおいつめられていく~という物語の設定通
り競技場には巨大なチェス盤がセッティングされ、コマの衣装をまとった人間コマが盤の上を移動する。
撮影は7月7日にクランクイン。現在はクライマックスシーンの撮影中である。エキセントリックなキャラクタがぴったりの武田真治は『奇妙な物語』の新しい物語を作る時にいつも最初に名前が出てくる役者だという。
「星監督はエンターテインメントのエッジをいつも強い探究心を持って追っている人」と武田真治は監督についてコメントする。
一方星監督は「武田真治くんは大好きな俳優さんだし、彼は監督が俳優をクリエイティブに扱うのではなく、俳優が監督をクリエイティブにさせる俳優だ」と絶賛。又、今回の役柄は「さびしい犬の目」をしていてほしいと思い、それに彼はぴったりだったとのエキセントリックなコメント。「さびしい犬の目」とは傷つき安いがまわりを受け入れられないキャラクターだそうだ。
石橋蓮司に関しては『幕末高校生』の時のみごとな芝居が忘れられずもう一度仕事がしたい思っており、それがやっと実現できたのがキャスティングの理由だと言う。
星監督にとって劇場版映画はこれが始めてだが、10年もやっているシリーズなので、特に気負いはなかったそうである。チェスのルールはよく知らない。そうにこやかに言い切る。そんな訳なのか理由は定かではないが、台本には台本史上初、チェスのルールブックがページの総てに掲載されている。
『世にも奇妙な物語』は11月3日全国東宝系ロードショー。配給:東宝
制作
フジテレビ 東宝 ポニーキャニオン イマジカ 共同テレビ 制作プロダクション 共同テレビ
プロデューサー
小牧次郎/石原隆 岩田祐二/井口喜一
『雪山』
監督/落合正幸
脚本/鈴木勝秀・落合正幸
出演/矢田亜希子、鈴木一真、宝田 明、大杉 蓮
ジャンボ旅客機が墜落、雪山に不時着した。吹雪の中、生き残った5人は怪我を負った麻里を見殺しにし、山小屋へ向かった。
『チェス』
監督/星
脚本/中村樹基・星 護
出演/武田真治、岡本夕紀子、石橋蓮司
チェスの元世界チャンピオン・晃は、金持ちの老人にチェスの対戦相手に呼び出された。しかし、それは巨大なチェス盤の上で駒同士が殺し合いを繰り広げる狂気の人間チェスだった。
『携帯忠臣蔵』
監督/鈴木雅之利
脚本/君塚良一
出演/中居貴一、奥菜 恵
討ち入りなどせずに愛人と遊んでいたい!と強く切望する大石内蔵助の足下になんと携帯電話が落ちていた。
『結婚シュミレーター』
監督/小椋久雄
脚本/相沢友子
出演/未定
2人のDNA、生い立ち、性格分析などをコンピューターにインプットし、結婚をお試し体験が出来るサービスがあった。
(上映順未定)
|