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ヴェネチア国際映画祭

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 特別監督賞 「座頭市」

「勝新太郎の当たり役を北野武流にアレンジした痛快時代劇。北野監督自ら演出をつけた殺陣シーンに、ヴェネチアの観客たちは熱狂。非公式ながら、一般人の投票による観客賞を受賞したほか、恐らく、『ゲームを見ているような感じにしたかった』というCG処理で過剰に量を増やした血しぶきシーンが評価され『デジタル・アワード』も受賞した。”雇われ仕事”(by北野監督)をきっちり仕上げた職人監督としての腕を評価されたのでは」
『座頭市』 監督:北野武
出演:ビートたけし、浅野忠信、大楠道代、夏川結衣、ガダルカナル・タカほか

見どころ:映画監督として世界的な評価も高い北野武監督の新作。自らが演じる金髪の座頭市のスピーディな殺陣(たて)は、リアルな迫力のアクション・エンターテインメント時代劇として仕上がった。その他のキャストに『御法度』の浅野忠信や『陰陽師』の夏川結衣、『顔』の大楠道代など個性派揃い。随所にちりばめられたコントや‘日常生活の音で作られた音楽’タップダンスなど全編、北野監督の遊び心が満載。

 

授賞式の北野武監督

【北野武監督受賞コメント
コンペティションに選ばれるだけでも名誉と思っていました。多くの観客の皆様にこの映画を楽しんでもらえただけでも満足していましたが、まさかそれ以上のことが後にあるなんて、本当に感謝の念でいっぱいです。この映画を共に作ってくれたスタッフ、キャスト、そして観客の皆様に感謝します。グラッチェ。

 金獅子賞グランプリ 「リターン」
監督:アンジェイ・ズブアギンツェフ
出演:ブラドミール・ゲリン、イワン・ドブロラヴォフ、コンスタイン・ラヴォレンコ

「ロシアに住む兄弟の元へ、突然、失踪していた父親が出現。”なぜ今頃・・・?”と思いながらも親子3人旅に出て、次第にわだかまりが解けていくという人間ドラマ。兄弟役の兄の方が、映画祭2ヶ月前に事故死するという悲劇が起り、監督は授賞式は『この賞は彼に捧げる』と涙を流した。監督はこれがデビュー作で、新人監督賞(ルイジ・デ・ラウレンティス賞)も受賞。稚拙さもあったが、審査員は彼の将来性を買ったようだ」
 審査員特別賞「セルフ・ボラント(凧)」
監督:ランダ・シャハルサバク
出演:フラビア・ベッキャラ、マール・ブサイベス、ジャド・ラハバニ

「ある一族が住む村に突然、柵が出来てしまい、彼らはレバノン側とイスラエル側に分断。拡声器を使って親族の近況を知らせる(娘の初潮まで!)というコミカルに社会情勢を描きつつ、主張すべきことは主張するぞという社会派ドラマ。監督いわく『映画祭の力を借りてブッシュが世界を2つに割ってしまったということを主張した』という。設定は面白いのだが、批評家の中では”中だるみする””テンポがない”という声も」
個人貢献賞(脚本に対して)「ボンジョルノ、ノッテ」
監督:マルコ・ベロッキオ
出演:マヤ・サンサ、ルイージ・オ・カッチョ、ピエール・ジョルジョ・ベロッキオ

「イタリア版『KT』と言える内容で、イタリアで実際に起ったモロ元首相誘拐事件に迫った社会派サスペンス。観客の北野に対し、批評家が金獅子賞候補として挙げたのがこの作品。あまりの下馬評の高さ+今回の審査委員長が共にイタリア映画界を支えてきたマオリ・モニチェッリ監督ということもあり、ベロッキオ監督も相当期待していたのか、以外な受賞結果にご不満(?)で、授賞式には主演男優のルイージが代理として出席した」
 主演男優 ショーン・ペン 「21グラム」
監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 
主演:ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツ

「ショーンの受賞に誰もが納得したというくらい、またも上手さを見せつけた元悪童。今回の役は心臓移植を受けた男。その移植相手に興味を抱き、探偵を雇って捜したところ、不幸な交通事故に遭ったことが判明。以来、自暴自棄になっている彼の未亡人に近づくうちに、事故の加害者への復讐を企てる非常に濃厚な心理劇だ。共演のナオミ・ワッツにベタ惚れで、授賞式ではナオミを発掘した『デビッド・リンチ監督に感謝』とスピーチした」
 演女優賞  カーチャ・リーマン 「ローゼンストラーセ(ローゼン通り)」
監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ 
主演:カチャ・リーマン、マリア・スコルダー、ジューゲン・ボーゲル
「いわゆる映画祭では王道中の王道作品、戦争モノです。ユダヤ人迫害が進むドイツで、ユダヤ人の夫を収監され、彼を取り戻すために毎日収容所の前に立ち、時にはパーティーに侵入し、政治家たちへの説得を試みるという妻役を手堅く演じた。しかし観客や、非公式な賞では『21グラム』のナオミ・ワッツの方が人気高し。方や戦争もの、方や夫と子供を事故で亡くし情緒不安定な妻役と”熱演”型が支持されやすいのはどの映画祭も同じ」
 マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)  ナジャ・ベンサレーム 「ラジャ」
監督:ジャック・ドワイヨン 
主演:パスカル・グレゴリー、ナジャ.ベンサレーム
「この部門は過去、『天国の口、終わりの楽園。』のガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナをW受賞させたくらい、見る目があると思っていたが、今回は頂けない。パスカル・グレゴリーに迫られて、親父を翻弄しておきながら、最後までエッチをさせないという小悪魔役。美人というにはほど遠いルックスで、なぜ親父がこの女の子に惹かれるのかすら分からないほど。彼女には賞の名に恥じない女優人生を歩んで欲しい」
 銀獅子賞(短編フィルム賞)  「オイル」 ムラード・イブラギムベコフ
監督:ジャック・ドワイヨン 
主演:パスカル・グレゴリー、ナジャ.ベンサレーム
「ロシア最古の油田地帯バクの昔のフィルムを約6分に編集したもの。映画祭では短編も、ちょっと社会派の香りがする作品が好まれるようだ。個人的にはミッキー・マウスもどきのねずみが愛らしいアニメーション『ザ・トルーマウス・ショウ』(ベスト・ヨーロピアンショート・フィルム賞受賞)とビル工事の鉄鋼上で若造とベテランがランチを巡って格闘する『ナットとボルト』(特別賞)が楽しくて、きちんとオチもあってお気に入り」
 関連商品
 北野武の『座頭市』関連作品
【DVD】座頭市の世界 北野武 ¥3,800  【CD】 座頭市サウンドトラック¥2667
 ショーン・ペン関連作品
出演:ショーン・ペン監督:ジェシー・ネルソン
7歳児程度の知能しかもっていないサム(ショーン・ペン)と、娘ルーシー(ダコタ・ファニング)の物語
I am Sam : アイ・アム・サムI am Sam
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件を風化させまいと、ショーン・ペン、など世界の映画人11名が9分11秒の尺で作品を提供
セプテンバー1111'09""01 SEPTEMBER 11
   
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