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『星になった少年 Shining Boy & Little Randy』柳楽優弥インタビュー

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『星になった少年 Shining Boy & Little Randy』柳楽優弥インタビュー

取材・文・写真:FLiXムービーサイト 取材協力:タイ国際航空

いままで、あまり長いインタビューを受けてこなかった柳楽優弥。カンヌで注目をあびたときも、短いコメントのみで、その素顔はあまり知られていなかった。多くを語らなくともその目の力は彼のすべてを語っていた。しかし、新作『星になった少年 Shining Boy & Little Randy』に出演し高校生に成長した彼が本作の大部分を撮影したタイで、映画やプライベート、そして将来のことまで話を聞かせてくれた。

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Q:撮影でタイに滞在している間、食事はどうでしたか?

タイの辛い食べ物って本当に辛いじゃないですか。トムヤムクンを初めて食べたとき、まじめにヤバかったんです。いくら水を飲んでも辛くて。後で聞いたら水を飲むほうが逆効果だっていうことが分かって(笑)。食事は観光客がよく行くようなレストランなどに行ってました。あとはおなかがすいたら部屋でカップ焼きそばを食べていました。それを知ってみんな、カップ焼きそばをおみやげに持ってきてくれるようになったんです。タイの食べ物では卵を使った料理がおいしかったです。

Q:撮り始める前にプレッシャーを感じましたか?

演技は別として、象に乗るのは余裕で出来ると思っていたんです。楽に考えていました。でも、実際はそうじゃないってことが分かって……。日本で3週間、タイで2週間、みっちり訓練を受けましたがかなり大変でした。

Q:『誰も知らない』では台本がなかったそうですが、今回は台本がありましたね。台本を読んで役づくりのプランは練りましたか?

自分はエンジンがかかるのが遅いんです。最初から役になりきって、いろいろ考えなくてはだめだと思うんですが、撮影をしてくうちにだんだん哲夢さんになっていけたという感じでした。


Q:撮影していたときから、いままで身長が伸びたそうですが……。

自分ではすごく伸びた気がしていたんですよ。でも、学校の身体測定で全然伸びていなくて……。その結果は信じていないんです。もうちょっと高いはずです。絶対に(笑)。

Q:台本を読んで難しかったところはどこのシーンですか。

滝に落ちそうになるシーンは、ありえない! と思っていました。だけど、やってみると意外に楽しかったんです。おれ、嫌なこととかすぐ忘れちゃうんですよ。それが悩みだったりもするんですが……。悩みじゃないか(笑)。嫌なことも後で思うと、いい思い出になっているんですよ。水もたくさんかけられて、そのときは「え?」と思ったんですけど、いま思うと楽しい思い出です。

Q:役になっているときこれはまだ柳楽優弥だなって思うときはありますか?

自分のままで演じていたら、象のことをこんなに好きになれなかったと思います。だけど、哲夢さんの役に入れたから象が好きになれたんだと思います。勘違いかもしれないけど、哲夢さんの心の中に入れたと思ったから象が言うことを聞いてくれたのかもしれないって思っています。


Q:哲夢さんは15歳のとき自分の生きる道を決めていましたが自分と重なるところはありますか?

哲夢さんは象使いの道をめざしていましたが、おれは役者として将来もやっていきたいと思っています。通訳さんが手相を見てくれて、役者が天職だって言ってくれたんですよ。

Q:象を川で洗うシーンがありましたけど、あれは大変そうに見えましたが……。

大変でした。タイで水浴びの訓練をしたとき溺れたんですよ。やってみろっていきなり言われて、余裕だと思っていたら象がわざと体を揺らしたので川に落ちてしまって、服が泥水を吸っちゃってすごく重くなって動きがとれなかったんです。

Q:自分で観て泣けたシーンはありますか。

常盤さんと蒼井さんが2人で哲夢さんについて語るシーンはグッときました。「お母さんの夢を追いかけた」ってところがカッコイイなと思いました。

Q:原付バイクは運転しましたか?

ひっぱってもらいました。まだ免許は持ってないので。でもバイクより車の免許を早く取りたいです。車が大好きなんです。


Q:好きな教科は?

5教科の中では英語が好きです。成績は別として(笑)。洋楽が好きでよく聞きます。最近は邦楽を聴くようになっていまはそっちがいいかなって……。バンプオブチキンとか最高です。あとB'zとドラゴンアッシュも大好きです! 英語と日本語がすごく混じっていてあのノリがカッコイイんですよ。カラオケに行ったら歌ったりします。かみますけど(笑)。

Q:哲夢さんって学校の友達からちょっと外れていてちょっとキュンとなってしまったんですが柳楽くんは学校では友達とは仲良しですか?

中学生のときは友達とよくカラオケに行ったりしていました。カラオケは仲良くなれるんですよ。でも哲夢さんはいじめられていたとかじゃなくて、おれが演じていたのは強い哲夢さんなんです。いじめられて、かわいそうっていう感じではなくて、自分は自分なんだというつもりでやっていました。

Q:柳楽くんはこういう仕事をしているので学校の友達と話をしていても世界が違うと思うことはありますか?

それはまったく思わないです。学校は学校だし、仕事は仕事です。友達と話をしているときが一番楽しいです。


Q:押尾学さんとは仲良しなんですか?

はい、仲良くしてもらっています。映画の撮影中にはタイから電話しました。押尾さんも中国に撮影で行っていたときに電話をくれたんです。セリフが多いシーンが控えていて気が重かったりしたんですが、ヤル気が出ました。

Q:セリフはどう覚えるんですか?

普段の自分だったらどう言うかな? と考えて覚えます。あとは、前後の話の流れを理解しておくことです。そのシーンのセリフだけ覚えようとすると思いだせないことがあったりするので。

Q:『星になった少年』で特に見てほしいところはありますか?

哲夢さんの優しさを見て、感じてもらえたらうれしいです。

『星になった少年 Shining Boy & Little Randy』は7月16日より全国東宝系にて公開。

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