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第2回 こはたあつこ「アメリカのガン・シューティングに潜入!」

うわさの現場潜入ルポ

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こはたあつこのうわさの現場潜入ルポ
アメリカのガン・シューティングに潜入!
『M:i:III』のようなアメリカのアクション映画に欠かせないのが、銃。つまりピストルです。アクション俳優ともなれば、銃をいかに上手に使いこなすかがポイントとなるわけで、これって、結構難しかったりするんですよね。で、わたしも「目指せ! 一日アクション女優!」ってことで、ロス近郊、トーレンスにある射撃場に行ってきました!
 
だだっ広い敷地内にある大きな平べったい四角い建物。あ、中から、かすかに「パン、パン、パーン」と音が聞こえてきます。
 
中に入ると、おお! ボーリング場とか、ゴルフの打ちっぱなし場に似た形態の、大きな空間がガラス越しに見えます。
 
入り口付近のお店では、ライフルや小型銃がずらりと並び、なんだか物々しい雰囲気!
先日、ヘルモサビーチのビーチバレー大会に行って来ました。ビキニ姿で戦う女子選手たちのスタイルが、すんばらすぃー! 小麦色に日焼けし、スラーと伸びた手足。おなかなんてもちろん出ていない! それを見て、最近ジョギングを始めたわたしでーす!
 
あ、そうそう。もちろん男子の選手もかっこよかったよー。
「射撃場の看板」営業中です。
アクションヒロイン風に構えてみました。
まずは、教室で軽い説明を受けます。ダミーのピストルでレッスンを受けるこはた。
本物のピストルとダミーのピストル。
標的の狙い方の説明
おお!けっこう中心に当たった!先生の教えが良かったせいだ!
こんな恐い標的にもチャレンジ!
ひえー!こんな緊迫した状況の標的も!でも、ごらんあれ!狙ったこめかみに、なんと当たってしまった!先生からは「まれに見る素質のある人だ!」と褒められてしまいました。なんだか、嬉しいような、恐いような……。
射撃場に練習に来た若者達。ボーリング感覚で来るところがすごい。「やっぱり銃社会のアメリカだ」と思った。でも、私は安全な日本の方がいいな。
銃を撃つたびに、弾のからが飛び跳ねる。それを集めたバケツ。
 
 
 
まずはレッスン
親切に出迎えてくれたインストラクターのフレッドさんが、レッスン室で説明してくれました。初めてのわたしはダミーの銃で、まずは持ち方から。そして、一番大切な「安全のためのルール」。
 
その1)  弾が入っていなくても、入っているつもりで使う。
              (空の銃でも危ないそうです。)
その2)  銃口を手や足や人に絶対に向けない。
その3)  引き金は実際に撃つまで、絶対に触れない
その4)  標的と周りの環境に常に注意する
 
いやあ、これから本物の銃を扱うわけですからね。聞いているわたしも思わず真剣な表情に。間違って、指でも撃ってしまったら、大変!
 
弾の詰め方、標的の狙い方、手ぶれの対処法などの説明を聞いて、いよいよ射撃場へ!
初めての射撃場体験
爆発音が大きいので、イヤホンと目を守るためのアイ・プロテクターを付けたわたし。古いドアを開けると、バンバンバーンと聞こえてきます。がらんとした広い空間がボーリング場のようにそれぞれのレーンに分かれていて、若者数人が標的に向かって銃を撃っている。
 
おお、いよいよわたしも本物の銃で、標的を撃つのねー! まるでFBIエージェントになった気分!
 
初めて、手にした弾のつまった銃。ああ、ずしっと重い!
 
わたしは初めてなので、一番端の「初心者のコーナー」で打つことに。最初は丸い標的ターゲットから。
 
「手ぶれを気にしないで、真ん中を撃ってごらん。両足は肩幅に開いて、ちょっと前かがみになって。そうそう。そしてゆっくり引き金を引いて。……ゆっくりね」とフレッドさん。
 
そして、バーン!
 
生まれて初めての銃を撃つ!
 
パーン! と自分の手も衝撃ではじける! うわ! 衝撃的。
 
2度目もバーン!
 
うわ! またもや、手がはじける。
 
これって、ちょっとびっくりする感触。
 
「ああ、君はなかなか筋がいいね。ほとんど真ん中に当たっているよ」
 
ビギナーズ・ラックなんでしょうか。いや、フレッドさんの教え方が良かったせいでしょう。つぎつぎと標的の種類を変えても、ほぼ、弾が狙ったところに的中!
 
でも、さすがに「人質犯人」の標的のこめかみ目掛けて狙ったときは、恐かったです。だって、いくらボーリング場みたいな雰囲気だからって、これって本物の弾で、本物の銃を使って撃っているわけでしょう。もし、これが本物の「人」だったら、死んでしまっているわけだし……。
 
絵に描かれた人質のこめかみは、わたしの撃った銃でバリンと穴が開いていました。
 
ああ、恐い!
 
だから、筋がいいと褒められても、なんだかねー……。
護身用とスポーツ感覚
ちなみにこの射撃場に来るのはどんな人なのかフレッドさんに聞いてみました。
 
「護身用に銃をすでに持っていて、練習のために来る人と、あとは、スポーツ感覚で来る人と両方だね」
 
今日見た若者達は、スポーツ感覚で来ていたのでしょう。男女で来ていた人たちはデートのような雰囲気だったな。
 
来る人達の年齢はさまざまだそう。そのうちの10~15%が女性なんですって。最近は女性も増えているそう。
 
また、ロス騒動、9月11日の同時多発テロなどの事件が起きた後は、人が増えるのだそうです。
 
トーレンスは日本人ビジネスマンが多く住む地域。ロス在住の日本人ビジネスマンの中には、ロスにいる間だけ、銃を購入し、ここで練習して、帰国するときに、また銃を売って帰る人もいるそうです。
 
「日本人はルールをよく守るし、安全を常に心がけるから、いいお客さんが多いよ」とフレッドさん。
 
ちなみに俳優や女優でここで練習する人もいるそうですが、プライバシーを尊重するため名前は明かせないとのことでした。
 
「俳優の中で銃の扱いがうまいのは?」とフレッドさんに聞いたら、なんとびっくり、トム・クルーズだそうです。特に『コラテラル』ではダントツだったそうな。
そうかー。日本の新幹線でファンサービスに明け暮れているだけじゃなかったのねー。さすが、トム。  
「彼ほどのランクの俳優になると、ちゃんと銃のエキスパートがついてトレーニングをしているんだろう」とのこと。
 
ちなみに銃の描かれ方がひどかったのは「あんな形の銃はあり得ない」という『マトリックス』と『エイリアン』だそうです。まあ、未来が舞台だったからね。
 
あと、ジェームス・ボンドの映画は現代に近くなるほど、銃の扱いが正確になるそう。……てことは、ショーン・コネリーさんの銃の扱いは「下手」だったってこと?
 
「うーん、ノーコメントだね。まあ、銃の専門家が指導するようになったのはここ近年だからね。」とやんわりとかわされてしまいました。
 
ちなみに、アメリカの一般人の多くが護身用に銃を持っているようです。わたしの周りの友人達に聞いてみたら、「2年前に買って、家においてある」とか、「おやじが持っている」とか、「ボーイフレンドにもらった」という答えが返ってきてびっくり。もちろん持っていない人も大勢いるけど、持っていても何の不思議がないというのが、こちらの現状。
 
州によって、状況は違うらしいけど、簡単なテキストを読み、短いテストを受けるだけで、たいていの人が銃を購入できるようになっているんですって!
 
うーん、やっぱり銃社会のアメリカなんですねー。
 
……てなわけで、「アクション女優体験」は面白かったけれど、でも、わたしは銃がご法度な日本のほうが安心だな。
 
「やっぱり銃は映画の中だけでいいわ……」と、思った一日体験でした。
*射撃場の情報*

名前: Sharp Shooter
住所: 1827 W. 208th St.
Torrance, CA 90501
 
営業時間:月-土曜日  11:00 am- 9:00 pm
               日曜日       11:00 am - 6:00 pm
Tel:  310-618-9971

ここでは、銃の撃ち方の専門の授業も行っているそうです。
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