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『エラゴン 遺志を継ぐ者』ジョン・マルコヴィッチ

今週のクローズアップ

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今週のクローズアップ ジョン・マルコヴィッチ

 週末に公開される話題の映画の中から、気になる人物をご紹介します。今週は、12月16日公開の『エラゴン 遺志を継ぐもの』で邪悪な独裁者ガルバトリックスを怪演しているジョン・マルコヴィッチをクローズアップします。20代前半で演技に目覚めて以来、いくつもの舞台、映画で幅広い演技力を披露し、世界中の監督からのオファーが絶えることのない名優マルコヴィッチ。名前だけでもなんだかすごいマルコヴィッチは、“すごすぎる役者”なのです。そんな彼の、すごすぎ列伝をご紹介します!
すごすぎマルコヴィッチ列伝 トントン拍子でスターの座へ! 生まれながらの天才マルコヴィッチ!

 天才ジョン・マルコヴィッチが、役者の道を歩み始めたきっかけは、よくある「演技が好きだから……」ではありません。マルコヴィッチは、高校のときフットボールの選手をしていたので、演技とはぜんぜん関係ないところにいたのです……。ではなぜ、彼が演技に目覚めたかというと「好きだった女子学生が演劇専攻だったから……」。なんともロマンチック(?)な理由で、マルコヴィッチは演技に目覚めたのでした! そうして、演技を追及していくうち、マルコヴィッチは、盟友ゲイリー・シニーズと出会います。


ゲイリーとの出会いで、ゲイリーがシカゴに創設したばかりの劇団ステッペンウルフ・シアター・カンパニーに参加したマルコヴィッチは舞台活動を始め、出演、演出、美術までこなしてしまうマルチな才能を発揮! 1976~1982年に50以上の同劇団公演に関わりました。そして同劇団制作によるサム・シェパードの戯曲「真の西部」公演で初めてブロードウェイの舞台を踏んだマルコヴィッチはオビー賞を受賞。彼の演技にほれ込んだロバート・ベントン監督の『プレイス・イン・ザ・ハート』に起用されると、映画初出演にもかかわらずアカデミー助演男優賞にノミネートされてしまうという偉業を成し遂げたのでした。飛ぶ鳥を落とす勢いでハリウッドを代表する大物俳優にのし上がったマルコヴィッチ、すごすぎです!

 
ゲイリーには、感謝してるよお!
MGM/Photofest/Media Vast Japan
すごすきマルコヴィッチ列伝 ハリウッド悪役商会会長 マルコヴィッチ!

 キレたら怖い、頭も切れてさらに怖い! そんな知的な凶悪犯罪者の役を演じさせたら右に出るものがいないマルコヴィッチ。頭の切れまくるテロリストを演じた『ザ・シークレット・サービス』。本作で彼が緊張感でいっぱいの心理戦を繰り広げた相手は、今や“硫黄島2部作”で時の人となっている巨匠・クリント・イーストウッド! 
作中でシークレットサービス役を演じたクリントを、芸能人もびっくりの変装技を駆使して散々手こずらせたマルコヴィッチ。ただの悪役ではなく、“理由のある”殺意を抱いた暗殺犯の苦しい内面までを繊細に演じたマルコヴィッチは、この作品でアカデミー賞にノミネートされたのでした!


そして、もうひとつ。忘れちゃならないマルコヴィッチの凶悪演技が『コン・エアー』。凶悪犯ばっかりが乗っている飛行機のなかで、ハイジャックを指揮する囚人たちのリーダーを熱演しております。悪いことをして捕まっている囚人たちを仕切るのだから、マルコヴィッチが演じるリーダーも頭が切れて極悪です。手錠を外すために、皮膚に針金埋め込んでる人なんてそうそういません! この作品は第18回ゴールデン・ラズベリー賞で栄えある最低人命&公共物軽視賞を受賞しました。

 
イカれた役は、楽しいぜい!
uena Vista Pictures/Photofest/Media Vast Japan
すごすぎマルコヴィッチ列伝 自分自身の役で、映画に出ちゃいました。マルコヴィッチ!

 アメリカのミュージックシーンでカリスマ的な存在である監督スパイク・ジョーンズと、のちに『エターナル・サンシャイン』で大ヒットを飛ばした脚本家のチャーリー・カウフマンが作り出した20世紀ナンバーワンのすごい映画が『マルコヴィッチの穴』です。この映画は、200ドル払えば、「マルコヴィッチ」の穴」に15分間入ることができて、みんな“マルコヴィッチ”体験ができるっちゅう……まったくもって意味が分かりませんよね! めちゃくちゃ面白い映画ではあるのですが、ストーリーをお話すると、間違いなく「?」という反応が返ってくるため、「ま、とりあえず、観て」という人が多くてヒットにつながったのではないでしょうか?


それだけ、おかしな映画なのです。そして、この映画のなかで、みんなが200ドル払って体験したがる“ジョン・マルコヴィッチ”役を、マルコヴィッチ本人が熱演(?)しています。でもやらされていることは結構散々だったりします。鏡に映った頭頂部を気にしてみたり。いきなり、奇妙な踊りを踊らされたり。
「つうか……、なんでマルコヴィッチ!?」と思わせることで、ジョン・マルコヴィッチという俳優の知名度を不動のものにしてしまったすごい映画なのであります。

おっ、おれの穴!?
USA Films/Photofest/Media Vast Japan
すごすぎマルコヴィッチ列伝 エラゴンでは、邪悪な王様役であります!

 間もなく公開される『エラゴン 遺志を継ぐもの』は、VFXを駆使した迫力の映像で、予告編の時点ですでにものすごい話題を呼んでいる、この冬最大の注目作品です。なんと原作は15歳の少年が書いたというエピソード付きの本作で、マルコヴィッチは邪悪な国王のガルバトリックスを演じています。
このガルバトリックスというキャラクターは、かつては優秀なドランゴンライダーだったのですが、悪に寝返り、帝国アラケイジアの邪悪な支配者として君臨しているという極悪国王!


すてきですね。やっぱりマルコヴィッチは、悪役が最高にハマりますね! しかも舞台でも映画でも、なんども歴史大作に出演している経験からか、普通のひとなら浮いてしまうであろう“騎士(ナイト)風”コスチュームがやけにはまってしまうんです。


ジョン・マルコヴィッチが演じる、邪悪な国王のガルバトリックスは、情け容赦ないほど、極悪です!


そうです。ハリウッド悪役商会会長(?)のマルコヴィッチなのですから、皆さん、彼の極悪演技に期待しようではありませんか!

なんか文句あっかあ、コラア~!?!?
(C) 2006 TWENTIETH CENTURY FOX
文・構成:シネマトゥデイ編集部

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