Q: あなたはこれまでご自身のプライベート生活を重要視し、自分を見失わなずに仕事を続けられてきましたが、その秘訣は何でしょうか?
(スーザン・サランドン)もちろん、ここに来るまで、自分自身いろいろ変化してきました。普通、成年期に、仕事の充実を図るのなら、自分の生活を犠牲にした選択をしなければなりません。それは表面上、男女両方平等ですが、一般に女性だと家族(子ども、夫)を抱えて自分のやりたいようにできないものです。それが女優として、多数の映画に出演し続け有名な配給会社が、やっと俳優として評価してくれて、全面でバックアップしてくれた時に、これまで抱えていた問題が、ようやく自分の意志で思うようにできるようになります。ただ女性にとって、家庭と仕事を両立ることは、パートナーの協力が必須です。
Q:あなた自身は、俳優のルールみたいなものに厳密に従うことはあったのですか?
(スーザン・サランドン)ルールと言うより、実際シングル・マザーで、家族のうち2人が俳優であると非常に困難でした。私が撮影時中は、どこのセットにも自分の子どもを連れて行きました。
子どもが幼少のころは、夏休みに大作映画などの仕事を集中させて、子どもの学校の授業があるときは、できるだけ家に居られるように試みたんです。
子どもが産まれて、すぐは、その当時あった映画のオファーはそっちのけで、断然子どもに集中していましたからね。ずっと夏に撮ってきた作品の中で、唯一、夏に撮らなかった映画が『デッドマン・ウォーキング』でした。もっともこれも、監督(ティム・ロビンス=良きパートナー)と一緒に住んでいるから、特別という訳ではありませんね(笑)。
そのとき、この映画に結局、娘(エヴァ・アムリ)も出演することになって、彼女は学校に行くために、ニューヨークと撮影の行われた南部の州を往復していたんです。
撮影の現場というものは、共同して物を製作すると言う意味で、実に子どもの教育にふさわしい環境でした。クラフト・サービス(ドーナッツ・コーヒー等を軽く食事ができる)なんかもありますからね(笑)。
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