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『トランスフォーマー』

シネマ副音声

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ちき&ありあの「ど~こ観てるのよん」シネマ副音声
森を見るよりついつい木を見てしまいがち。さらに葉っぱについてる虫を、さらにさらに木のウロの中に顔をつっこんで宝探し。それは映画も同じこと。そんな2人が話題の映画のすき間を観察中。たわごと上等、的はずれご容赦!
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を「起き抜けでも、話題の映画を見てやる」で観賞の巻
そうそう、ありますね。超合金とかなんとか合金の、車の玩具だと思っていたら、カシャッカシャッと動かすとロボットになっちゃうやつ。これって、あの日本の玩具が元ネタの実写映画なんですね。そのアメリカ製アニメを見ていないので、それはガンダムみたいに人が操縦して動かすようなマジロボットだと思っていたら、「金属生命体」なる宇宙人だというので、ほほ~って感じでした。彼らの母星が滅亡し、未知なる金属でできた「キューブ」というのがこの映画のキーらしいです。板状のモノリスじゃなくて、立方体なのね。  と認識したところで、場面は宇宙から砂漠の戦闘地帯カタールへ。米軍基地は今のところ非戦闘状態。兵士が丸いビニールプールでパシャパシャやってる姿を見て、いきなり和んでしまいました。ところが、怪しいヘリが領空侵犯。そしてそのヘリが、いきなり巨大ロボットに変形(トランスフォーム)。出ました、拍手! ……なんてしてる場合じゃなくて、そのロボットは、ロケット砲で基地を攻撃。あっと言う間に壊滅状態。あの変形ロボは地球侵略目的でやってきた悪い宇宙人だったのか! わずかな生存者の中に、ちょいかっこよさげな米軍大尉レノックス(ジョシュ・デュアメル)が。戦闘で活躍するし、この人が主人公か、と思いきや……。
 
場面変わっていきなりハイスクール。研究発表で高祖父(祖父の祖父)の形見を売り始めるサム(シャイア・ラブーフ)。どうやら、こっちのイマイチダサい少年が主人公らしいです。この彼があこがれるミカエラ(ミーガン・フォックス)の彼氏は性格悪いスポーツマン、という青春コメディー定番系展開が始まって、おやおや~ってな感じ。が、サムが念願の車を父親に買ってもらえるというシーンで、中古車店主も在庫を知らなかった黒いレーシングラインの入った黄色いおんぼろカマロが、怪しい動きを見せて、「お、これもあの金属生命体の変形だ」と気付いて、ドキドキです。「やばいぞ、買うな~!」なんて思ってしまうけど……。  実は米軍基地を襲った悪の宇宙人チームと、カマロに変形していたやつをはじめとした正義の宇宙人チームがいたわけです。それが謎の金属キューブを(目的は別として)取り合って……。って『大帝の剣』のパターンでした。
 
悪の宇宙人と接しているアメリカ国防省側では手に汗握る真剣なドラマを中心に展開され、正義の宇宙人とかかわりだしたサム側ではコメディー色たっぷりで爆笑の連続。奥手なサムに代わってミカエラとの仲を取り持つように、手助け音楽をラジオから選曲して流すカマロは粋です。やがてサムの前に姿を現す、カマロことバンブルビー(声:マーク・ライアン)の仲間たち。同じく車系に変形して登場するけど、コンボイ変形のリーダー、オプティマス・プライム(声:ピーター・カレン)が、何ともいい男です。ってな風に思えちゃうほど映画のマジックにはまっちゃってました。ほかのヤツも超いかつい金属なのに何とも人間的。ヒップホップしちゃうやつもいて、さすが「生命体」だな、みたいな。  サムの家を訪れた巨大な彼らが、サムの両親に見つからないように必死で姿を隠すシーンは超笑える上にかわいいったらありゃしない。ほとんどコントですからね。はたまたサムの両親も、お笑いセンス抜群な言動を見せて笑いの上乗せ。さらに骨折している愛犬チワワ・モージョ君もいい味をプラス。 サムが例のキューブの行方の鍵を握ったことが、悪の宇宙人や政府の秘密調査機関にも知れ、物語は、スクリーンから飛び出んばかりのものすごいド迫力のロボット戦闘に。ツボをつく爆笑場面が挿入されながら、スピーディーに繰り広げられていっちゃうわけです。金属生命体の変形パターンは、車やヘリ、戦車などだけではなく、ラジカセだったり携帯電話だったり。一見かわいいラジカセ君は悪の方。しかも超邪悪。小回りがきく分、憎たらしさも倍増です。
 
だけどホント、ロボット形態⇒機械⇒ロボット形態の変形シーンは目を見張ります。飛行中の戦闘機が空中でロボット形態に変形する様は超見もの。パトカー形態になるのは悪の方、というのもなんだか皮肉です。ロボット形態になったとき、見分けがつかなくなるかもしれないけど、元の車や機械の色を覚えておけば、その辺はクリア。巨大ロボット戦闘で破壊されるビルや街で逃げ惑う人々の姿のリアルな映像も、今までにない感じ。そんな手間かけなくても……とツッこんでしまうようなとこも多々あれど、それがなくてはドラマチックさに欠けるかも、というわけで、ここは目をつぶろうっと。胸がキュンと来ちゃうシーンもアリだし、映画ファンならニンマリしちゃう、いろいろな映画ネタのサービス隠し技もアリ。予告編から受けるハードなメカパニックアクション映画の印象で、そういうのを毛嫌いする人は、観なかったら損、損。その印象、いい意味で裏切られるもんね。てんこ盛り状態でありながら、基本の善悪図式が明確だし、超分かりやりやすい娯楽の王道映画でした。
プロフィール
「絵は口ほどに物を言う」ちき観察官:おおやちき
おおやちき。イラストレーター&パズル作家。この映画の試写の帰りに立ち寄った書店で、表紙に「トランスフォーマー特集」の文字を見つけた雑誌を思わず買ってしまいました。 家に帰って見たら、映画雑誌ではなくフィギュア・キャラグッズ専門誌。その手のものに 今まで全く興味がなかったちき捜査官ですが、思わず見入ってしまいました。……気がつくと、「これ買おう!」とばかりに、いくつかの商品の○をつけていました。こうやっていつしかハマるのね…。ちなみに一番心ひかれたキャラは、リラックマのお友達・キイロイトリでした。
「書くは一時の恥」ありあ観察官
ARIA “ありあ”KEIKO。映画中毒者。ちき捜査官と違って、映画キャラグッズやミニカー集めが大好きなありあ捜査官。『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』『コープス・ブライド』ではドつぼにハマリ、恐怖の散財。今回は我慢我慢です。なんせ『マッハGOGOGO』実写版が控えている今日この頃。アニメ版の竜の子プログッズ、『スピード・レーサー』題名だったそのアメリカ製輸入グッズを必死で蒐集した過去アリなもので……。
 
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