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『アーサーとミニモイの不思議な国』戸田恵梨香 単独インタビュー

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『アーサーとミニモイの不思議な国』戸田恵梨香 単独インタビュー

10歳のときのわたし? 男の子みたいで色気はなかったです

取材・文:シネマトゥデイ 写真:鈴木徹

日本中で大ヒットを巻き起こした『DEATH NOTE デスノート』シリーズでヒロインの弥海砂を好演し、注目を浴びた戸田恵梨香。キュートなルックスと自然体が、若い世代の女性たちから共感を集めている。そんな彼女が、リュック・ベッソン監督が初めて3Dアニメーションに挑戦した『アーサーとミニモイの不思議な国』で、ヒロインであるセレニア姫の吹き替えを務めた。戸田にとって初めての体験となった、アフレコの難しさや作品の魅力を語ってもらった。

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声優初挑戦の不安と自信

戸田恵梨香

Q:初めて作品をご覧になったとき、どう感じましたか?

自分が小学生に戻ったような感覚になりました。本当に面白かったし、この世界に引き込まれてしまって、自分もこのミニモイの世界の人になりたいと思いました。

Q:初めての声優体験はいかがでしたか?

すごく難しかったですし、声だけですべてを表現するのにすごく苦労しました。言葉の強弱や呼吸の仕方に気を付けました。

Q:吹き替えの作業はどのように進められていったのでしょう?

1人ずつとっていくんです。自分のイヤホンから聞こえる、マドンナさんの声に合わせて画面を観ながらとっていく感じですね。だから、お芝居のようにお互いの掛け合いではなくて一方通行だったんです。これがつながったときどんな風になっていくんだろうって全然予想ができなくて、怖かったですね。

Q:出来上がった吹き替え版をご覧になっていかがでしたか?

観るまで不安だったんですけど、そのうちに慣れてきて、普通に観られるようになっていきました。観終わったあと、スタッフさんから、「戸田さんぽくなかったね、ちゃんとセレニアっぽくなってたよ」っておっしゃっていただき、ちょっと自信が持てて、うれしかったですね。

マドンナと同じ役を演じて……

戸田恵梨香

Q:マドンナの声が耳から入ってくることで集中できないということはありませんでしたか?

そうなんですよね(笑)。やっぱりとても気になっちゃって、自分自身がマドンナさんを意識し過ぎちゃうようになってしまったので、結局マドンナさんの声が聞こえないようにしてもらいました。

Q:マドンナと同じ役の吹き替えを務めた感想を聞かせてください。

声優をやるということ、リュック・ベッソン監督の作品だということにビックリしました。さらに、マドンナさんの役をやらせてもらうっていうのにもビックリしちゃって、本当に自分の声でいいのかと思いましたね。

Q:セレニアという役柄を演じる上で、心掛けたことはありますか?

声の質があまり弱々しくならないように、力強く話すようにしました。

Q:セレニア姫とアーサーの小さな恋をどう思いましたか?

アーサーが一生懸命ミニモイの人たちのために戦っている姿とか、とても素直なアーサーに惹(ひ)かれていったんだと思います。

個性豊かなキャラクターたちの魅力

戸田恵梨香

Q:アクションシーンの演技はいかがでしたか?

ンーッとか、アーッとか、ずっと掛け声をやってるんですけど、自分の声だけだからとても違和感があって、怖かったです(笑)。でも、実際の完成版を観たときはまったく違和感なく聞こえたので、今の技術はすごいなと思いました。

Q:戸田さんの一番お気に入りのシーンはありますか?

アーサーとセレニアが戦いながらダンスするシーンが大好きなんです! どのキャラクターもみんな、あのシーンだけでたくさんの表情を見せていて、かわいくて大好きなシーンですね。

Q:キャラクターたちはどれも表情豊かでしたよね?

とてもいいですね。怒ったり、恋している顔だったり、女の顔になったり、本当に面白いと思いました。

Q:アニメーションのキャラクターへの感情移入はできましたか?

感情移入……できてたんですかね(笑)。何か、できていなかった気もします。言葉とか、自分の役の作り方とか、そういうので頭がいっぱいで、感情移入をするまでには達してなかったような気もしますね。

小さいころに持っていた夢をかなえてくれる映画

戸田恵梨香

Q:ミニモイの世界に入れたら何がしたいですか?

どこに行くのにもひと苦労しそうですけど、下から人を観察してみたいし、意地悪してみたい。何かチョコチョコいじって、悪いことがしたいですね(笑)。

Q:セレニアのすてきなところはどんな部分ですか?

すごく勇敢で、男前なんですけど、女らしい色気もあるんです。そのギャップがとても魅力的だと思います。

Q:アーサーくらいの年のころ、戸田さんはどんなお子さんでしたか?

10歳のときですよね。友だちと運動場で走り回っていました。走り回ってはこけて、かさぶたをいっぱい作って、よくドッジボールをしていました。サバサバしていて男っぽかったですね。セレニアみたいな色気はなかったです(笑)。

Q:最後に、この映画を観る人に向けてメッセージをお願いします。

誰もが描いていたような、虫の上に乗りたいとか、小さくなって隠れたいとか、そういうたくさんの夢をこの映画はかなえてくれるんです。もう一度夢を思い出させてくれる、すごくすてきな映画になっているので、大人の方々も、子どもに帰るような感覚になって、面白かったね、楽しかったね、って話しながら帰ってもらえたら幸せです。


戸田は無邪気な表情見せながらも、言葉に詰まることなく、ハキハキと答え、年齢より大人びた印象を受けた。そんな戸田が演じた王女セレニアは、声を聞いただけでは戸田だと気付かない人もいるのではないだろうか。初めての日本語吹き替えへの挑戦で、これほどまでに役柄を完ぺきに演じた彼女の底知れない才能に、今後も期待したい。

『アーサーとミニモイの不思議な国』は9月22日より丸の内プラゼールほかにて全国公開

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