『勝手にトム・クルーズ祭り』第2弾~『ワルキューレ』のシュタウフェンベルク大佐に注目~
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第二次世界大戦中のドイツを舞台に描くサスペンス・アクション超大作映画『ワルキューレ』。本作でトム・クルーズが演じるのは、実在したヒトラー暗殺計画の首謀者であるクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐。黒の眼帯がトレードマークの彼は、独裁者に支配された祖国を守るため、命がけのミッションに挑む信念の男。今までのトムとは一味も二味も違う役柄に、誰もが目を奪われること必至! 男もほれる、シュタウフェンベルク大佐に大注目!
祖国を愛するがゆえ、ヒトラーの独裁政権に疑問を抱くシュタウフェンベルク大佐。冒頭の彼はさわやかな熱血漢といった雰囲気だが、戦闘で左目を失ってからはストイックな謀略家へと変ぼう。反乱組織のリーダーとなり、世界に平穏を取り戻そうと画策する。注目してほしいのは、義眼をつけてヒトラーと対峙(たいじ)するシーン。人工的な光を放つ目の奥に、秘められた殺意が……。
本来はチャーミングな笑顔の持ち主であるトムだが、劇中では笑うことがほとんどない。だからこそ、一瞬のほほ笑みが強い印象を残す! 戦地から帰還し、愛する家族と過ごす時間だけは、心からの笑顔が……。家族とのひとときを盛り上げるのは、蓄音機から流れるワーグナーの名曲「ワルキューレ騎行」。そんな中、彼は独裁政権を一気に覆す、ヒトラー暗殺計画「ワルキューレ作戦」の実行を思い立つ。それは、一度発令されたら後戻りできない危険な賭けでもあった……。
「ヒトラーに未来はない!」と断言し、軍部内の将校たちに作戦の協力を求めるシュタウフェンベルク大佐。気弱な相手には義眼を飲み物の中に仕込んで脅しをかけ(!)、理想に燃える部下は直球勝負で口説き落とす。巧みな人心掌握術と持ち前のカリスマ性で同志を増やし、やがて暗殺計画は現実のものとなっていく。だが、わずかなミスも許されない極限状態の中で、人間の強さと弱さがせめぎ合う。使命を果たそうとする者、怖気づく者……。
過去に40回以上も繰り返されたヒトラー暗殺計画。失敗すれば家族の命も危険にさらすことになる。それでも自分の良心に従って信念を貫き通すシュタウフェンベルク大佐こそ、まさに男の中の男! 左目だけでなく両手も重症を負い、残っている指は左手の三本だけ。そんな彼がハンデをも武器にして挑む過酷なミッションは、息苦しいほどの緊張感に包まれ、一瞬たりとも目が離せない。厳重な警備で守られた独裁者、世界を変えるべく突き進むシュタウフェンベルク大佐。果たして運命はいかに!?
シュタウフェンベルク大佐のカリスマ性は、トムが放つ世界的スターというにふさわしいオーラと一致し、唯一無二のものとなっている! 冒頭ではドイツ語をすらすらと喋るなど、トムの成り切りぶりと、シュタウフェンベルク大佐の勇姿を目撃しよう!