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『ヤッターマン』深田恭子、生瀬勝久、ケンドーコバヤシ 単独インタビュー

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『ヤッターマン』深田恭子、生瀬勝久、ケンドーコバヤシ 単独インタビュー

世界はドロンジョ様を中心に回っている!

取材・文:内田涼 写真:田中紀子

放送開始から30年。日本中の子どもたちを夢中にした人気テレビアニメ「ヤッターマン」が「これを映画化するまでは死ねない」と豪語する日本映画界の鬼才、三池崇史監督によってついに実写化された。そして、嵐の櫻井翔と福田沙紀演じるヤッターマン1号・2号と同様に注目を集めているのが深田恭子(ドロンジョ)、生瀬勝久(ボヤッキー)、ケンドーコバヤシ(トンズラー)という異色キャストによって再現された宿敵、ドロンボー一味だ。その舞台裏について、深田、生瀬、ケンドーの3人に話を聞いた。

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衝撃的だったドロンジョ様の「キャー」

深田恭子、生瀬勝久、ケンドーコバヤシ

Q:「ヤッターマン」にまつわる思い出を教えてください。

ケンドー:ちょうど僕が幼稚園から小学校低学年くらいのときだったと思うんですが、「ヤッターマン」はもちろんタツノコプロの「タイムボカン」シリーズはほとんど全部リアルタイムで観ているんで。今回、その実写版に出ていることはやっぱり感慨深いですよ。

深田:わたしが観ていたのは再放送だったんですよね。子どもながらにドロンジョの胸がはだけて「キャー」って叫ぶシーンは衝撃的でした。まさかそのドロンジョを自分が演じることになるとは思っていませんでしたね(笑)。

生瀬:あれって1970年代後半くらい? 1979年とか……そのころは僕、浪人生でしたね。だからあんまりテレビ観ている場合じゃない時期だったんで。でも深田さんが言っているドロンジョ様の「キャー」に関しては覚えていますね。印象深いですよ。

Q:今回の出演で、特に印象に残っているシーンはどこですか?

深田:一番印象に残っているのは、3人で自転車をこぐシーンですね。あのシーンはアニメでも特に記憶に残っていました。撮影に使った自転車は実際に動く仕組みではなかったので、バランスを保つのが結構大変でした。

ケンドー:あのシーンは、どうしても僕だけタイミングが合わなくて、ちょっと心苦しかったですよ。ちなみに僕自身は、夢の中のシーンですね。実は結構、昔から試合を観ていたあこがれの方と試合ができたんで、これは興奮しましたね。撮影日は僕一人だけテンションおかしかったですもん。

生瀬:ボヤッキーは、ドロンジョ様のお色気シーンにたびたび遭遇するんで、観ている方は「いい役だ」って思うかもしれませんが、実際はクレーンでつり下げられて何時間も待機するという……ものすごく大変でしたね。お色気シーンの陰でつらい思いをしていました(笑)。

世界はドロンジョ様を中心に回っている

深田恭子、生瀬勝久、ケンドーコバヤシ

Q:ドロンボー一味を実写として演じる上で、こだわった点を教えてください。

深田:やっぱりドロンジョ様って声がすごく特徴ありますよね。そういう強いイメージがある部分に少しでも近づけたらと思いました。例えば「スカポンタン」というせりふ一つ取っても、普通に言うのはちょっと違うし、最初はどんなテンションがいいのか戸惑いましたけど、そこは勢いで(笑)。

Q:衣装もゴージャスですね。

深田:本当に細かいところまできちんと作り込まれているし、あの髪型やマスクを付けると自然と役柄に入り込むことができました。

Q:そんな深田さん演じるドロンジョについて、男性陣からぜひ感想を。

ケンドー:いやぁ~そりゃいいですよねー(満面の笑み)。

生瀬:いや本当にかわいかったです。アニメのほうはちょっとヒステリックな印象もあったんですけど、今回のドロンジョ様はかわいいんで、あこがれました。

Q:ちなみにボヤッキーがドロンジョに対して抱く感情ってちょっと不思議ですよね。愛情というよりは……。

生瀬:うーん、やっぱり彼にとってドロンジョ様ってすべての行動規範というか。世界はドロンジョ様を中心に回っているという風に考えていると思います。三池監督ともそういう話し合いをして、おのずと今回の演技になりました。

すべてを受け止める、フレキシブルな三池演出

深田恭子、生瀬勝久、ケンドーコバヤシ

Q:皆さん、今回が三池監督と初めてのお仕事でしたが、ズバリどんな監督なのですか?

ケンドー:いやー、見た目がね、すっごく怖い人じゃないですか(笑)。僕なんかが現場に行ったら、しばかれるんちゃうかって。でもお会いすると、すっごくマイルドな人柄で安心しました。

生瀬:現場でパパパッと考えられたせりふをその場で「これでお願いします」って渡されることもありましたね。初めはこちらとしては「えぇー」って感じでしたけど(笑)。でも、その場その場でフレキシブルに演出してくれたんで、楽しかったですね。

深田:本当に自由に演じさせていただきました。三池監督はカットごとに「今のはOKその1。次はこういう感じでもう一回お願いします」とはっきりNGを出すことはないんです。すべてを受け止めてくださる感じなんです。監督の「OKその1」って言い方、好きでした。

おだてられれば、何でもやっちゃう!?

深田恭子、生瀬勝久、ケンドーコバヤシ

Q:「ヤッターマン」といえば「ブタもおだてりゃ木に登る」という名ぜりふがありますが、皆さんはおだてられた方が、パワーを発揮するタイプですか?

ケンドー:そうですね。僕もおだてられると何でもやっちゃうタイプですね。逆におだてられなければ、一切動かないくらいで(笑)。

深田:わたしも褒められて伸びる子です。

生瀬:僕は褒められると逆に疑っちゃいますね。「こいつはおれのことを褒めて、一体何を考えているんだろう」って。いやもちろん、おだてられるのはうれしいですけどね(笑)。

Q:最後に公開を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

ケンドー:お父さんが子どもを連れ出すには最高の映画だと思いますね。意外と大人目線のシーンも多いんで、親の方が子どもほったらかしで楽しめるかもしれないです。

生瀬:一回観ただけじゃ、すべてを観切れないと思うんですよ。だからまずは一度、楽しみながら観ていただいて、次にもう一度、今度はもっと細かい部分を観てもらうと。それだけ飽きない映画だと思いますので、ぜひ劇場に足を運んでください。

深田:アニメも本当に面白いですけど、こちらの実写版もそれを超えるような面白い作品になっているので、ぜひ楽しんでください。


インタビュー中は一人のコメントに対して、必ず誰かがうなずいたり、ツッコミを入れたりと終始和気あいあいとした雰囲気だった。体力的にハードな撮影だったようだが、ドロンボー一味を演じたことで生まれた絶妙なコンビネーションは、今回の映画でいかんなく発揮されている。早くも同じキャストで続編が観たいと思わせる実写映画版『ヤッターマン』。愛すべき悪役ドロンボー一味の活躍と、深田、生瀬、ケンドーの熱演にこうご期待!

『ヤッターマン』は3月7日より全国公開

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