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映画の主人公たちの“選択”に学ぶ幸福の真理

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映画の主人公たちの“選択”に学ぶ幸福の真理

 映画の中で、人生が一変する“究極の選択”を迫られる主人公たち。「彼、彼女の選択は正しかったのか?」「あなただったらどうするのか?」。彼らが葛藤(かっとう)の果てにした選択の結果から浮き彫りになる、奥深~い幸福の真理について考えてみましょう!
『愛を読むひと』のマイケルの場合 誇りか死か、人には命を懸けて守りたいものがある

 20歳以上年上の女性ハンナ(ケイト・ウィンスレット)と激しい恋に落ちた少年マイケル(デヴィッド・クロス)。しかしある日突然、ハンナはマイケルの前から姿を消します。そして8年後、法科大生となったマイケルは、とある裁判でナチス戦犯として裁かれるハンナを目撃することに。裁判はハンナに不利な方向へ進んでゆき、やがてマイケルは彼女がある秘密を抱えていることに気付きます。マイケルが裁判でその秘密を証言すれば、ハンナを無期懲役から救えるわけですが、彼はここで二つの意味の“救い”に葛藤(かっとう)します。誇りを持って一生を囚人として過ごすのか、誇りを捨てて自由を手に入れるのか。

 葛藤(かっとう)の末にマイケルは前者を選び、その後10年の時を経て再びハンナの人生にかかわっていくことになりますが、物語は思いがけない悲劇を迎えて幕を閉じます。かつて愛し合った女性が戦争時代に犯した罪への怒り、戸惑い、絶望……マイケルが抱いていた複雑な感情を、ハンナが一身に受け止めたかのようなラスト。ハンナにとっての“救い”とは何だったのか……? 愛を貫くには、人はどうあるべきなのか、深く考えさせられます。

作品情報はこちら→

「愛を読むひと <完全無修正版>
〔初回限定:美麗スリーブケース付〕」DVD発売中
価格:3,990円(税込み)
販売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン

『幸福の条件』のダイアナ&デイヴィッドの場合 1億円で愛を売った夫婦は、幸せになれるのか……?

 結婚7年目を迎えたダイアナ(デミ・ムーア)とデイヴィッド(ウディ・ハレルソン)は、不況のあおりをうけて生活が危うくなり、ラスベガスでの勝負に挑むも一夜で全財産をなくしてしまいます。そこへ現れたのが億万長者のジョン(ロバート・レッドフォード)。彼は、夫婦に「100万ドル(1億円)と引き換えに、ダイアナと一夜を過ごさせてほしい」という提案をします。選択の余地がなかった夫婦はこの非常識な提案を受けて1億円を手に入れますが、その後思わぬ誤算が生じて夫婦の間に不穏なムードが漂い始め……。

 ここで夫婦に課せられた試練は、「許し」。夫はほかの男性と一夜の愛をはぐくんだ妻を許せるのか、妻はその状況を受け入れた夫を許せるのか。互いへの疑惑にがんじがらめになっていく彼らを見ると、愛ははかなく不確かなものだけれど、それを信じようとする気持ちが大切なのだと教えられます。

 

TM & COPYRIGHT (C) 2002 BY PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.
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価格:4,179円
販売元:パラマウント・ジャパン

『運命のボタン』のノーマの場合 人の命と己の幸福を秤にかけた結果、思わぬ代償が……!

 ある日突然、見知らぬ男から謎のボタンを渡されたノーマ。なんとそれは、押すと大金が手に入る代わりに見知らぬ誰かが死ぬという、それは恐ろしい誘惑のボタンでした。不運が重なり、夫、息子との将来を憂いていたノーマは、「100万ドル(1億円)ないと幸せになれないのか?」「人の命を奪う罪悪感に耐えられるのか?」という夫の反対を押し切ってボタンを押してしまい、その後予想もしない大事件に巻き込まれていきます。

 「ノーマの選択は間違っている」と結論づけることは簡単ですが、もしも、1億円を手に入れることで愛する人の命を救えるとしたら――ボタンを押さずにいられるでしょうか? ノーマ役を演じたキャメロン・ディアスが、「あなたならボタンを押すか?」という問いに、「答えはノーね。ただ、そうは言っても実際に決断を迫られない限り、本当は誰にもわからないと思う」と答えているように、人間の尊厳と欲望は紙一重でつながっているもの。「正解」のない選択ではありますが、「タダより高い物はない」という慣用句があるように、おいしい話には裏があると肝に銘じた方がよいでしょう。

作品情報はこちら→

 あなたにとって、何物にも代えがたい大切なものとは……? 立場や状況は異なれども、究極の選択を迫られ、波乱の運命をたどっていく主人公たちのドラマは、人生を見つめ直す絶好の機会を与えてくれるはず!

(C) 2009 MRC II DISTRIBUTION COMPANY, LP. ALL RIGHTS RESERVED
『運命のボタン』5月8日公開

文・構成:シネマトゥデイ編集部

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